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2度と会えないかもしれない。

相手が感染していました。

過去形である時点でお察しかと思いますが…


体調不良になっていたこと、私はしばらく知りもせず。
相手からも連絡はなく。

そんな関係でした。


なので、未だに詳細はわからぬまま、言わないのだから、私は知る必要がないとの判断なのだろうと思う。

「喘息がひどくて休んでいる」と人づてに聞いたのが既に3日くらいたってから。

LINEで「体調悪いの?」と聞くと、スタンプで返答があったきり。

週が明けても出勤していないことを知り、またLINEをしたのだけど症状について話すでもなく会話は終了。

2日後にPCR検査を受け陽性だったことを、また人づてに聞いた。

こうなると、「どうして?」なんて質問は責めているようにも感じられるし、会いに行けるわけでもないし、「咳がひどい」ので電話も苦しいだろうし。

そして、濃厚接触者とは言えないまでも、周りの人たちも検査が必要な状況。

何て声をかけていいかもわからない。


そういえば、お正月にも「同居していない親族との会食」をしてた人だ。
私がやんわり注意したら逆切れした人だ。
お互いの行動は把握していないので、どこで何をしたのかはわからない。
感染経路は人に言えないことなのかもしれない。
そもそも「喘息」と言い張って検査を1週間もしなかった時点でさもありなん。


でも、

自宅で急変!なんてニュースが、高齢者でなくともとても多い昨今。
基礎疾患・肥満(BMI 30以上)でリスク大の相手。

「このままもし死んだら?」

不安が押し寄せる。

万一のことがあっても、私はまた人づてに聞くだけなのだ。
顔を見ることすらかなわず、こんなご時世だから葬儀にも出れず、相手はいつの間にか忽然と消えるのだ。

誰も知らない関係だから、誰にも言えないままに。


考えれば考えるほど不安になる。不安で不安で苦しい。

けれど、感染してつらい思いをしている相手に「不安だから返事して」とは言えない。それは、私の不安であり、相手には何も関係なんだから。


このまま2度と会えないかもしれない。

体調不良だったことも知らず、何の不吉な予感もせず、呑気に楽しく過ごしていた。

テレパシーも予知夢もない。

そんな関係。


元気になっても、そんな関係なことは消えない。

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