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2023年6月9日広島市長定例記者会見メモ(核兵器廃絶関連部分のみ粗々のメモ起こし)

(全国紙をやめて2年、この間広島市長会見はYouTube配信を見るなどしてきましたが、広島市政記者クラブにお伺いを立て、フリーランス記者として参加することを許されましたので、本日参加してきました。全部メモ起こしする時間がないので取り急ぎ、G7広島サミット直後ということで、核兵器廃絶関連部分のみテキストをあらあらで起こしました。不鮮明の部分は〓にしております。私の取材メモ程度の扱いですが、共有します)

広報課長:本日はまず初めに市長からG7広島サミットの振り返りについて

市長:G7広島サミットから約3週間を経過しましたけれど、改めて、今回のサミットを振り返るとともに受け止めについて話をしたいと思います。

まずはじめに、G7広島サミットが無事成功裏に終えることができましたのは、ひとえに、市民や事業者の皆様、広島警察をはじめサミット開催を支えてくださった多くの関係者のご享禄の賜物であります。改めて心から感謝申し上げます。

その上で、今回のサミットを振り返ってみますと、総括いたしますならば、広島サミットは歴史に残るサミットになったんじゃないかなと受け止めております。

今回のサミットでは、核保有国4カ国を含むG7各国、それから招待国、アウトリーチ各国首脳に加えて、7の国際機関の長、そしてウクライナの大統領、こういった方が見えまして、平和記念資料館の視察や被爆者との対話といったことをしました。

資料館を訪問した後の記帳いただいた芳名録のメッセージが残されていますけども、そのメッセージは、各首脳が核兵器のない世界を願っていることがまざまざとみて取れる。そしてこの広島の地で被爆の実相を知っていただいたからこそ、書かれたメッセージ。そのことの意義というものを改めて感じた次第です。

また、原爆死没者慰霊碑への参拝献花を行っていただきました。その際、私の方から各国首脳に直接碑文の説明をするという機会を得ました。戦争や紛争などの被害にあった方々は、相手への憎しみや復讐心に支配されるということはごく普通であると受け止め止めておりますけれども、被爆者の皆さんについては、過去の悲しみに耐えて憎しみを乗り越えて、全人類の共存や繁栄を願っており、こういったことがまさにヒロシマの心である、といった説明を行いました。

芳名録に残されたメッセージは、各国首脳が被爆者の訴えとともに碑文に込められたヒロシマの心といったものをしっかりと受け止めて、心から共感された証しではないかと思っております。

さらに今回のサミットで、G7で初めて、核軍縮に特化した首脳宣言、核軍縮に関するG7首脳広島ビジョンなるものが発表されましたけれども、このことは一定の評価をすべきだと思っております。

すなわち、NPT再検討会議において、最終文書が二度も続けて採択されないといった状況が続いている中にあって、核兵器のない世界という究極の目標に向けたG7のコミットメント、全ての者にとって安全が損なわれない形でという条件付きではありましたけれども、核兵器のない世界という究極目標に向けたG7コミットメントなるものが再確認され、核兵器を減少させる行動を逆行させてはならないこと、被爆の実相への理解を深めるために、広島長崎への訪問を促すことといったことなどは明記された文章が、核保有国の首脳によってですね、〓されたといったものであります。

このように各国首脳から核兵器のない世界の実現を目指すというメッセージが世界に向けて発信されたことは、大きな意義があると受け止めておりまして私自身は今回のサミットは広島平和サミットと言ってもいいのではないかと思っている。




その上で、各国首脳には早急に首脳宣言にある取り組みに着手していただき、ビジョンに掲げる、首脳宣言に掲げる理想の世界、すなわち核兵器のない世界の実現に向けた具体的な行動を積み上げてもらいたいという風に考えております。

さらに広島からの平和発信や魅力発信の観点ではプレスツアーや国際メディアセンターでの展示などの取材を起こしまして、国内外の多くのメディアによりまして、インターネットを含めて世界中で広島が報道されたということもあります。こういった点もサミットの大きな成果であろうかと思います。

私としては、こうしたG7広島サミットの好影響を一過性のものにするのではなくて、本市が推進しております平和文化の振興であるとか、国内外からの多くの方々の訪問を促進することなどに繋げていければと考えております。

改めまして、広島サミット開催にあたってご協力ご尽力をいただいた市民・事業者の皆様方に、そしてこのサミットに〓。以上です。

記者Y:先ほどG7サミットに関しての評価ということで、被爆者の方からは、核抑止力を前提とした共同文書である広島ビジョンに対してかなり批判的な言葉もあって反発もあったかと思う。今回広島ビジョンの中では、核兵器禁止条約については一言も触れられていませんでした。その点に関して、松井市長のご評価をお聞かせいただけますでしょうか。

市長;私自身実際に首脳宣言ビジョンを読ませていただいて、確かに核兵器禁止条約という文言はないんですけど、今まで核兵器禁止条約と不拡散条約の関係についてNPTやTPNWという当面の問題、要するに相対立する条約が、補完する関係にある〓。自分として核兵器のない世界は核不拡散なくして実現できないということがちゃんと〓ということがありまして、これを核兵器禁止条約と各不拡散条約が問題意識が対立するものではないということで、一定の評価、具体的に条約が書かれていないのは、核兵器を持っている国が今まで核兵器禁止条約を否定していますからね、そういうことを書けば文書がNPTと対立しない、各国が責任を持って各文書の中でそう言ったコンセプトで入れ込んでくれているということは一定評価しなければいかん。それを核兵器国は核兵器禁止条約を正面から認めることになっていないという点が十分でないというご指摘はその通り。それに向けて〓。

記者Y;市長自身の考えとしてもこの部分は不十分だったというふうな認識?

市長:不十分だけど踏ん張ったという。

記者C:市長が先ほどおっしゃっていたように核兵器のない世界へというところで、確かに全ての人の安全を損なわない形でというふうなそういうふうな言葉がついてたり、核兵器のない世界という言葉は確かに謳ってはいるんですけれども、具体的な目標とかですね何年までにどういうふうな形でというふうな具体策がなかなか見えないビジョンになっております。そのあたりを市長としてどういうふうに捉えていらっしゃいますでしょうか。

市長:客観的な事実として核保有国、核を保有しているという相手を入れ込んで、こういう文書を作るという。その事に〓したいと思います。実際にやらないという相手にね、具体的なものを書いて、達成しないと言われたら何もできない。合意文章もできない。NPTと同じ繰り返しになりますよね。そうすると世の中進まないという事態を起こすのか、再確認してそれに向けた決意を固めるか。次善の策になるかもしれませんけども、努力の成果ということは一定評価していいと思う。

記者C:実際にやらないという相手というのは。

市長:核兵器保有国です!

記者C:G7に入っている、参加している・・・

市長:核兵器を持ってる国は廃止すると一言も言っていないし、この中の具体策を議論する素地もない。

記者C:廃止するとは言っていないけれど、広島の市長としては一定評価すると、このビジョンについては。

市長:ビジョンは、取り組みとして方向性を確認してるということについては評価したいと思います。

記者C:ちょっとすいません・・・

市長:合意文書ですから!皆さんから合意しないと文書が作成できない。そこをわかってください。合意文書にならなければ、何もできないわけですよ!わかります?

記者C:ちょっと・・・

市長:手続きを考えてくださいと申し上げたんです。


広報課長:そのほか質問は。

記者M:芳名録の中に各首脳が核のない世界っていうところを決意というのを受け取られてると。今回松井市長がご案内をされて、その前段には資料館の見学もあったと思う。被爆者の方もそうですし、市民の多くの方もそうですが、資料館で何をみて何を感じた結果、芳名録を書いたかっていう過程を知りたいと思う。なかなかそこが公開されていない、明らかにされていない。この点については。

市長:
芳名録に書かれた中身が、どういった内心の意図で、どういった見せ方をして書かれたんだろうというのは明確じゃなくて知りたいなっていう気持ちがあることは私自身もそう思っております。ただし、今回のこういった会議を開催するにあたって、具体的な〓外務省、日本政府の責任においてされて、そして各国首脳からコミットメントを引き出すという成果があった。そのプロセスにおいて、明らかにしないということをやることによって初めて成果が得られたという側面もある。実際にどのように設営されたか、私自身も見てないんですね。手続きに参加させていただいていない。つまり、日本政府、外部省の責任において全てやるということでされました。
それができなかったんであれば、ある程度〓したい部分もあるんですけども、出てきて皆様に公表できる公文書的ないろんな成果が出ておりますのでね、それをむしろ咀嚼して、言ったことをちゃんと具体化していくということに重きを置くべきだと思ってます。ですから、経過がわからないから知りたいからということはよくわかりますけども。私自身はそれについては、日本政府の責任においてやっていただいたということで止めたい

記者M:芳名録に関して追加で。サミットのレガシーという側面があるかと思うが、今後市民にどのようなスケジュール感で公開できる準備があるか。

市長:これはまた仮訳ということのようですから、訳を確定させるということを外務省の方でやっていただき、それが整った段階で皆さんにお見せして、各国首脳が〓してるっていうことそれを受け止めて、それをテコとして核兵器のない世界への様々な活動を展開する重要な試金石というか、一里塚にしたい。

広報課長:本日はこの後発表案件と代表質問を予定しておりますので時間の都合で一旦次に移らせていただきたいと思います。この件に関する質問は、代表質問まで終了した後に時間余裕があれば改めていたしますので、どうぞよろしくお願いいたします。

それでは続きまして、広島市の発表案件につきまして。発表案件は、令和5年第3回広島市議会定例会提出案件について。

(市長による補正予算説明とそれに関する質疑。一旦省略)

広報課長:それでは最後になりますが、市政記者クラブからの代表質問に移りたい。

(代表質問)記者N:平和記念式典への招待国についての質問です。今年の平和記念式典の概要が発表されました。昨年に続き、ロシアとベラルーシ首脳を招待しない方針について、改めて市長のご見解をお聞かせください。

市長:本市としまして、ですね。為政者そして代理の方を平和記念式典に招待することをやってきているが、これは被爆の実相に、特に為政者にですね、触れていただいて、ひとたび核兵器を使用した場合の結末を真に考えていただく、そういうこの機会を提供するという考え方でございます。

ロシア・ベラルーシへ式典への招待につきましては、去年は日本国政府と協議した中で、今のような状況の中で、ロシアの大統領、駐日のロシア大使やベラルーシ大使を式典に招待すること自体が、出席するかしないかいったこと以前に、ロシアによるウクライナ侵攻に対する日本としての姿勢について誤解を招いたりするということがあれば、影響を及ぼす可能性があるといったことで、招待を差し控えるということでした。

そして今年も状況は変わってない。ウクライナ侵攻は続いているということから両国への式典への案内状を発信することは見送ることにした。重ねながら、元々各国の指導者を広島に来てくださいという促しをすることは、最初申し上げたようなのは元々の意図でありまして、いろんな立場を超えて、見ていただくということが重要なわけでありまして、この点は、先ほど申し上げたG7広島サミットで発出された首脳宣言、ビジョンの中でも言及されておりまして、自分たちは広にきたけどその他の為政者ですね〓言っていただいて、呼ぶことそのものをやめるっていうわけじゃなくて、そういった気持ちをずっと持ち続けているが、現下の状況が〓ということで招待を見送る。しかし、いずれは広島にきてくださいという意識はあるということですので、広島に行っていただくという気持ちを事務的には寮大使館に伝えるということを〓。

広報課長:それではこの件につきまして、関連する質問がございましたら。

記者N:引き続きお聞きします。事務的に対応されたというのは具体的に。

市長:今申し上げたことを縷々お手紙に書いて。去年なんかは大使もわざわざ来られて、なんで呼ばないんだと怒られてね、言われてから理由を説明するって失礼かなと思うので事務的に事前に。理由のポイントは、広島というのは被爆地の責務として、ひとたび核兵器を使用したらどういう結末があるかというのを真に理解していただきたい、そして核兵器をなくすこと以外に根本的な解決は見出せない、ということを強く認識していただくために、〓を招きたいと考えているけど、今年もウクライナ信仰が続いており、貴国に対する日本の姿勢についての〓が出て式典への影響がありうるということがありますので、招待状の発出は見送らざるをえないと。つきましては近い将来、広島を訪問して、資料館の視察とか被爆体験者の証言に直接触れていただきたいと言ったことを事務的には伝える手続き。

記者N:それに対するご返信とか反応は。

市長:まだ送ったばかりですから。

記者C:とはいえ、こういう状況下だからこそ被爆地として、迎える平和というところでずっと謳ってきた被爆地として、対話の場を設けるっていうのは広島の役割じゃないかというふうな声も市民の方から被爆者の方からもあるのですが、そういうふうな方には市長としてどう応えていかれますか。

市長:今答えたつもりですけど?

記者C:えっと・・今は

市長:聞いておられましたか、答えを。聞いた上で・・・

記者C:その上での重ねての質問なんですけれど・・

市長:重ねての答えです。聞いてくださいよ。人の答えを。聞いた上での質問ですか。

記者C:その上で、日本政府と協議した上でですね、そういうふうな・・・

市長:協議はしていません。去年しましたということで

記者C:今年はもう全然協議はしない中で・・・

市長:文面を読み上げた通りでありまして、思いを伝えました。

記者C:その中で今回は広島市独自として判断なさったという。

市長:そうですね。

記者C:だからこそやっぱり被爆地としてみたいな。ただやっぱり今の姿勢としてやっぱり先ほどの市長のもうお答えに尽きるということなんですね。

市長:尽きるというか〓。

広報課長:そのほか。

記者Y:確認なんですけど、去年はそのような事務的なお手紙が出されてない、全くアプローチをしてなくて、今年はそういう被爆者の声とかもあるので、広島市の対応として近い将来ぜひ来ていただきたいという思いを伝えたと、そういう認識でよろしいでしょうか?

市長:去年は先ほど言いましたように何もせずに判断して、招待状を出さなかったから大使が来て、なんで呼ばないんだっていうような趣旨で〓されたから、なぜというのは事後的に〓しなきゃいけないみたいな状況になりましたので、同じ状況だと判断したので、きていただきたいというふうに思ってますけども、今の事態がある程度おさまるということを早くやっていただきたいという気持ちを込めて、一方で戦争をしながら平和を祈るということを〓と思いますし、首脳については〓に考えて、日本に呼んだとしても、日本政府がビザを出すか出さないかという問題がありますよねそ。それと市は言ったけどビザはどうなるのかという問題もあるんじゃないかと。

大使は来られますけど、元々大統、首脳の判断を仰いでいますでしょ。そうしたときにこの式典に来てね対応をどうされるかとを、去年を見てわかりましたので、きちっと最初に言った方がいいと。

記者Y:手紙出されたのはいつか。

市長:つい先日。

記者K:NPT再検討会議の第1回検討委員会の出席を決めた経緯や、今回の出席への思いを。

市長:これは先ほど言った中にもあるんですが、2回、5年ごとに開かれる中で、様々な意見をしたとしても、議論がまず一定の成果に結びつかないっていうのがあった。ぜひ確認するための〓をやっていただきたいという思いがありますし、足がかりとしては今度の核保有、アメリカ、イギリス、フランスが広島でのビジョンというか、宣言をしたんです。
そんな中で、今までの核軍縮の方向性を逆戻りさせないということまで、公に言ってる。であればそれを実施するための、NPTできちんとした対応を。こう申し上げたい。

インドはもう入ってませんけども、核兵器を持っている国が広島でそういうことを行ったのであればそのことを実行する、〓としてやってもらいたい。そういう足がかりができたかなと。それを具体化する。


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