見出し画像

大人は人にやさしくできない

子供のころは当たり前にできてたこと。友達にはできてたこと。
人にやさしくするって当然だった。性善説がわたしにとって常識だった。

でも大人になると環境が変わり、立場ができる。
それに慣れてくると人に優しくすることを忘れていく。甘えが出てくる。とくに職場や家庭に対してそういう態度を取るようになっていく。
本来は不機嫌で人をコントロールなんてしたくないのに、だ。まるで悲劇のヒロインのように振る舞う。

そのことに気付いたのはいつだったろう。
変えたい、変えなきゃとぼんやり思いながら年を重ねた。

そんな折に、自他境界について本を読みたいと思い検索したところ、数年前ラグビーの五郎丸選手が紹介されてバズった「自分の小さな箱から脱出する方法」がヒットした。

小さな箱=自分本位になってしまう、狭い視野のこと。

箱の中ではまるで王様で、悲劇のヒロインになりたがるという特性をもつ。
そこに入っていることに気づかない限り人は横暴な態度を取ってしまう。

こんな風に書くと特別なものみたいだけど、「わたしはこんなにやってあげてるのに!」「なぜ私が優先されないんだ!」という気持ちになったことがない人はいないはず。これはまさに箱に入ってる状態。

こうなると人に優しくなんてできるはずがない。だって、私が中心!になっちゃってるんだもの。でもそんな人のこと誰が好きなん??

この箱に入ってる状態に気付くことが大事、外に出ようと思うことがすでに箱の外に出ていることになると言う。
相手に対しての配慮や思いやりを思い出すだけで、人は客観的に自分を見ることができる。よく言う「心の余裕」ってこういうところから来るのかもしれない。

やけに相手に対して些細なことでイライラするときなどは、この箱に入ってるんじゃないかと思い直してみよう。
まあそれでも許せないことはあるけど、そのときはたぶん相手も悪いよ。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?