佐渡島さんとサディの手を離れた物語
まだ本格的な付き合いは、ほんの1年と半年くらいしかないけど、個人的に「サディ」こと佐渡島庸平さんへの興味が尽きない。最初にスタンスを述べれば、僕はサディのファンだ。少なくとも、それについて記事を書いたくらいに。
ちなみに、記事にも書いているが「サディ」は コルクラボ というコミュニティのニックネームだ。
（コルクラボ 公式Twitter）
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一般的な世間のイメージだと、第一には編集者としての姿だろうか。以前に、日経新聞の特集にも登場していた。
（日経新聞：続・漫画サバイバル）
だいたいの人は、彼の名前を聞く前に彼が編集者として関わった作品に触れるだろう。自分も、彼を知る前に『宇宙兄弟』や、『ドラゴン桜』あるいは『働きマン』などの作品を先に知っていた。
それから対談などで見せる深い思考と言語化能力に圧倒されて、さすがヒット作の編集者は違うと「頭の良い人」として魅了される。
さらに今の肩書きは「コルク」という会社の代表で、調べてみると大企業の講談社から飛び出してクリエイターのエージェンシーを起業したらしいと知る。なんと、ベンチャー企業の社長（今は会長が役職）になってる。
もう、なんでもできるスーパースターだ。新聞にも出てるし。
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彼が立ち上げた「コルクラボ 」というコミュニティでの、佐渡島さん、いや「サディ」の姿はちょっと違う。
本人も話していることはあるが、コルクラボ発足のきっかけはオンラインサロンが流行ってきた時にサディが自分も勉強してみようと思って「コミュニティを学ぶコミュニティ」を立ち上げたのだ。まわりに声をかけたら、思いのほか人が集まってしまった。そこから、続けていくためにコミュニティマネージャーとしていろいろと考えて試していった。気づきから考えたことをまとめた本も出している。
（ロンアロ本）
ただ、続けているうちに随分と彼の中でのコルクラボ の位置付けは変わったようだ。今は「キャプテン」というコミュニティリーダーの役割は別のメンバーに譲っている。
もちろん、以前のようにいろいろな提案をしたり運営元のコルクの立場として関わったりしてる。ただ、メインはいちメンバーとして色々な企画を提供する立場だ。月次の定例会などで企画を持ち込むのは、他のメンバーと変わりがない。例外があるとすれば、時々、イベントを締める時に設立者、あるいは前キャプテンとして話をするときくらい。
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コルクラボ の中で、サディは圧倒的にくつろいでいる。雰囲気としては、休日にリゾートに来たビジネスマンみたいだ。自分の本でも言っているけど、「安心」できてる。
「ただ分からなくて聞いてるのに、知ってるでしょって言われて困る。なんとかならない？」
とかグチをこぼす。
コミュニティのSlackには、朝の息子の機嫌が悪くて困った様子が投稿される。そこにいるのは、どこにでもいる父親の姿だ。
ここにはスーパースターはいない。ただのサディがいる。話していて考えが深いのは個性的だけど、だいたい頭の良い先輩くらいの気安さだ。それに抜けたところも結構ある。
まわりのメンバーも、仲間として扱う。もちろん、コミュニティに入ってすぐの人は慣れない。でも、まわりの話しかける様子や、懇親会でサディと話したりする機会でだんだんと慣れていく。そしてサディが質問をしていて、必要以上に構える相手のさまを見てクスクス笑う。
どうも、まだ課題は克服されてないらしい。
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最近、コルクラボ からコミュニティについての学びをまた本にした。今度は、サディのまわりのみんなが書き上げた。以前の本からアップデートだ。
（コルクラボ 本プロジェクト）
コルクラボというコミュニティは、立ち上げたサディの手を離れて一人あるきをはじめた。
そして、学びのまとめもサディの手から離れて物語を紡ぎ出した。きっと、それを読むサディの横顔はとても楽しそうだろう。
コルクラボの掲示板にでた、この本のあとがきの草稿を読んでそう思った。買ってくれた人はぜひ、あとがきまで読んでほしい
（2019/10/12追記）
コルクラボ の内部に公開されていた原稿がnoteとして公開されたので追記。
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※※このnoteの裏話※※
以前に日経（電子版）の記事に「noteで書く」ボタンがついたときに、下書きにいれておいたものだ。機能を試してみようと記事を探していたら、佐渡島庸平さんのインタビュー記事を見つけたので書き出したものをいまさらながら引っ張り出してみた。書いてるうちに、コルクラボ の話になっちゃったけど。
ちなみに、日経電子版から記事を書くと「COMEMO」のタグもついて、日経の特集にも載る可能性があるのがまた素晴らしいね。欲を言えば、何か記事画像からか、せめて日経電子版関連で用意されたトップ画像が使えると嬉しいな。
読んでいて幸せになれたら、僕にも教えてください。きっと、僕も飛び上がるほど幸せです。 感謝の気持ちを、あなたの居るほうへ送ります💌