ロシア軍はウォッカについて驚くほど自由で寛容だった
なによりもロシア皇帝軍の特徴は、ウォッカについて驚くほど自由で寛容なことであった。浴びるほどウオッカを飲むことが軍隊での習慣であり、そしてその習慣が規範にまで高まり、国民性の重要な一部分となった。軍隊では大酒は決して軍務と相容れない行為ではなく、むしろ節酒が政治的な逸脱行為だとみなされることもあった。
毎日30杯以上のワインを飲んでいたピョートル大帝(1672-1725)が、18世紀の初めに皇帝軍の水兵に週3回のウオッカの配給を許可した。その後、チャルカ(charka)と呼