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Pay what you canークラシック業界を救う一手となるか、、、。

パンデミックに続き、戦争によるエネルギーの高騰、およびインフレで家計は逼迫。ますます芸術文化にお金をかける余裕がない人たちも、多くなってきているのではないでしょうか。実際、ドイツのバッハ音楽祭「テューリンゲン・バッハ週間」の主催者クリストフ・ドレッシャーのTwitterによると、統計の結果、4割以上がパンデミック前と比べてコンサートに行く機会が減ったと、アンケートに答えているとのことです。

「(失われた客足)を文化のために取り戻さなければならない。そのために重要なことは(省略)、好奇心をくすぐることだ!」と言う言葉でドレッシャーのコメントは締めくくられています。そこで生みだされた企画が「テューリンゲン・バッハ週間」のBach forwardーPay what you can。

音楽祭Facebookより

規定のコンサート入場料は25 Euro。でも、実際にいくら払うかはお客様自身に決定してもらうというシステムです。最低価格は1ユーロ。
このドイツ国内で初めての「テューリンゲン・バッハ週間」の試みが、ドイツ国内で話題になってきています。次の画像はドイツのメディアZDFによる取材VTRです。ベルリン・コンチェルトハウス Konzerthaus Berlinなどと共に、「テューリンゲン・バッハ週間」のPay what you canの取り組みが挙げられています。

ドレッシャーはインタビューの中で「文化の安売りではありません。支払いたい分だけ支払うというわけではなく、支払える分だけお客様にお支払いいただくということなのです。暖房費の高騰で実際に困っている人たちに、(文化を享受できる)門戸を開くためです」と語っています。

Bach forwardーPay what you canー全ての人に文化を。
パンデミック後のコンサート業界を救う一手となるか、、、!?これからの「テューリンゲン・バッハ週間」の動きに目が離せません。

Bach forwardシリーズ 公演の様子。

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園田順子(Junko Sonoda)
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