2021/9/10 ごはんを食べなくなって13日目のでかちゃん
2021/10/11撮影 この記事の日から1ヶ月後。9/10時点ではまさかこんなにも著しく回復するなんて、想像すらできなかった。
この日、でかちゃんがこれまでとは全く異なる行動をとった。
9:30頃にお外で日向ぼっこをした。日向ぼっこをするとき、なぜか必ずわたしの顔を見てでかちゃんは鳴く。でもそれも決して「悲痛」な感じを受けるわけではなかったので、でかちゃんの鳴きに対して、わたしはおしゃべりで応えた。「お外は気持ちいいねー!」と。
日向ぼっこを終え、でかちゃんをうちの中に入れた直後、でかちゃんは自分の脚でゆっくり歩きながらおうちの中をウロウロとしたのだ。体力が限界まで落ちており(食べてないから当然だよね)、足元は全くおぼつかないのだが、一歩一歩踏みしめながら、ウロウロヨロヨロと歩き回ったのだ。
うれしい!!
反面…ものすごくドキドキした。
「まさか、さようならのご挨拶じゃないよね?」
4年前に亡くなったターチェは、それまでぐったりと寝込み一切動くことがなかったにもかかわらず、旅立つ前日におうちの中をぐるりと一周ゆっくりと見回りをした。そしてその夜は、ものすごく久しぶりにわたしの布団の足元で寝、翌日この世界にさようならをしたのだ。
その記憶が瞬時に蘇る。
イヤだイヤだイヤだ!まだ行かないでよ。でかちゃんお願いだよ。
おうちの中をウロウロしたことをセラピストのJさんにすぐ伝えた。そうしたら「でかちゃん、峠を越えたと思いませんかー?」というお返事がきた。
なるほど。そう捉えるのね。なぜわたしは全て悲観的に受けとめるのだろうか。記憶とか体験とか、時に「今起こっている現象」の本当の姿を曇らせることがあるね。いかんいかん、まんまと騙されるところだった笑。
わたしは、不安がっていた自らの気持ちを放り投げ、その時持ち合わせいた精一杯の元気を振り絞って「越えた越えた!」と返事をした。
この日、プレミアム(本格)投与2日目。
プレミアム投与量、17ml。
その他水分、34.5ml。
嘔吐は0回。
嘔吐が完全に減ったので、一度に与える水分量をもう少し増やしてもよいかも。相変わらず、食べ物を目の前に出しても、視線すらそれに向けてくれず、その姿を見る度にわたしはシュンとしてしまう。
でもでもでも。
待とう。でかちゃんが食べたくなるその日を待とう。Jさんから「峠を越えた」の太鼓判ももらえたし。
大丈夫。でかちゃんのペースを信頼しよう。
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