バウンダリーについて〜人との距離感がわからない?

バウンダリーについて聞いたことはありますか?
自分と他者との間の境界線のことをバウンダリーといいます。

今回は私が経験した境界線/バウンダリーの問題についてお話しします。

バウンダリーとは?


自分の家と隣の家に塀や壁があるように、自分と他者との間にも境界線を築くことで、自分自身と他者との人間関係を健全に保つことができます。

境界線を引いておかないと、相手にずかずかと踏み込まれてしまって、自分の時間を奪われたり、精神的にも疲れてしまいます。

日本人で特に苦手なことは、相手に「NO」と言えないことではないでしょうか。

私自身のこれまでの人間関係を振り返ってみると、本心ではNOと思っているのに、「相手から嫌われないだろうか」「要求を拒んだら、私自身まで拒まれないだろうか」と空気を読みすぎてしまって、相手の要求をそのまま受け入れてしまうことがありました。

そうすると、相手はどんどんエスカレートしてしまって、もっと私の領域に踏み込んでくるし、自分自身もNOと言いづらくなってしまって負のスパイラルに陥ってしまいます。
あることがきっかけで、相手に誤解を与えてしまい、友人は傷ついてしまいました。

相手の側にも問題はありましたが、私自身もっと早く相手に対してNOと言うことができれば、トラブルが起こることはなかったはずです。

相手から無理な要求をされた時には、
「今、私は時間がなくてできないです」「私の力では難しいです」など、理由を相手に明確に伝えることで、境界線を引くことができます。

親しい友人や夫婦の間で、教会の人間関係において、境界線があいまいになってしまうことはないでしょうか。
親しい関係だと、とくに境界線を引くことが難しいと思います。

ですが、自分の心を守るために、NOということは大切です。

バウンダリーを築くために

人間関係で疲れるなと感じる人は、他者と自分との間で境界線を引くことができているか、立ち止まって考えてみることがおすすめです!

境界線に踏み込んでくる友人との間で起こったことを振り返って、ノートに書き出してみました。
「自分はこの時怒っていた」とか、「負担を感じていた」とか、出来事と感情をセットで思いつく限り書いてみると、ため込んで思いが外に出て、気持ちが軽く楽になりました。
さらに、相手との境界線をどのように築いていったら良いか、具体的な案を考えました。
「毎週のように〇〇さんと会っていたから、月に一、二回くらい会うように頻度を減らそう」など、具体的に数字を決めて、実行に移しました。

実行に移すことが最初は勇気が入りますし、相手は傷ついたり、不満を抱くようになったりするかもしれません。それで相手があなたから離れたとしても、あなたは全く悪くはないということを覚えていてください。

バウンダリーに基づいて具体的に人間関係の悩みを解決する方法をご紹介しました。

ヘンリー・クラウド、ジョン・タウンゼントの本が有名で、境界線の本としておすすめです。ぜひ興味のある方は手に取って読んでみてください!


次回も人間関係などで悩んでいる人に向けて役に立つ心理学の学びを紹介していこうと思っています。



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