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1番大切なモノ



私の1番大切なモノは、1番大切な人からの贈り物。婚約指輪です。
婚約指輪にまつわる思い出を今回は書きました。


2021年5月。その日は彼の誕生日の前日。

予約したレストランで食事後、夜の横浜の港をふらふらと散歩。
(主人曰く、どこか、人がいないところを探していたのだとか。)

日本丸という、横浜の港に停泊している船の前まで来た。そこはまったく人のいないところで、彼が探し求めていた場所…!

彼が膝まずき、「結婚してください」と婚約指輪を差し出す。

それはドラマや映画でよくみる、プロポーズのシーンのようで、自分が主人公になったみたい。

私はまさかプロポーズされるとは思っていなくて、「まだ早いよ〜」と言いつつ、まんざらでもなく嬉しかった。
私は彼の気持ちが嬉しくて、快く受け入れた。

その時、事件が起こった。婚約指輪を左手の薬指に入れたところ、サイズが全然合わずにぶかぶか。

遡ること数日前。私はカップル専用のアプリに指のサイズを入力した。自分で指のサイズを測って、入力したので、正確に測れていなかったらしい。

後日、専用の器具で計測したところ、私の指のサイズは5号。

彼が用意していた指輪が10号だから、ケタ違い…

横浜からの帰り道、プロポーズは成功したものの、婚約指輪のサイズが合わなかったので、彼はすっかり打ちひしがれていた。
そんな様子を見て、私は可笑しくて、よく頑張ったねと彼の肩をぽんぽんと叩いた。
だけど、すっかり落ち込んで機嫌を損ねてしまった彼にとっては、逆効果。不貞腐れてずっとぷんぷんして、なんで指のサイズを教えたのかとキレ気味…そんなところも可笑しくて、私は
笑いを堪えるのがやっとでした。


今では笑い話となり、良い思い出です。
私が人生の中でもらった、1番高価な贈り物。
1番大切な人からの贈り物。
一生大切にしたい、1番大切なモノ。

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