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乞祈
2024年2月25日 20:20
こんなにも激しく雨が降っているのに悍ましいほど轟轟と風は吹いて秋の空よりも情緒不安定なこころで乱立する蛍光灯の街を雑なエモーショナルに浸りながらひた走り 走り続けて和解 融合 なにひとつできないまま会話 対峙 なにひとつ許せないまま今日もおやすみなさい果たせなくってそれでいい今日もおやすみなさい
2024年2月17日 18:46
こぼれかけたキャミソールちいさくなでた肩の真似虚ろな目線の先にある昨日も読まない乾燥標本不謹慎で明白な不気味で名誉なそんな噂がたつほどに薄く脆い存在であると願い祈り また 乞い祈むだろう
2024年2月17日 15:53
肉体と精神の不透明度に語りかける再現性の中取り留めのない少女性へ仄暗い愛を灯す
2024年2月16日 22:19
はじめて買った、アプリコットの香水振り方も分からないから、とりあえず腕につけたなんだか、遠い匂いがして少女は こんなにそばで大人になってしまったのだと
2024年2月10日 21:04
あの子が恨んだこの世界あの子を生んだこの世界同じだなんて、とても信じられないけれどすべての時刻の正解にあの子が立っているならばもう一度愛そうかなんて曖昧より、甘い。戸惑い
2024年2月10日 17:00
できれば、抱かれたまま死にたい。褪せる呼吸 遠のく目眩が果てしなく愛おしく思えるような幻にたどり着けるようなそんな死を夢みてる病室のベッドでは、終わりたくないなあ
2024年2月9日 02:20
いちばんすきなあなたの写真にそっと話しかけてみた微笑んだあなたのそばでただそれを恍惚と眺めるわたしとても届かない存在でけどそれでよくっていちばん安心してるできればわたしの腕を掴んでそっと連れてって欲しいけれど全てが歪んであなたの目がすこしわらった。
2024年2月8日 16:44
サングラス越しの逆光で夕焼けをより紅にする染め上げられたレトロの空に残り立ちのぼる夏の積乱雲空想に浸る彼のそば ただ遍くように
2024年2月7日 22:30
病室で揺れる、白いカーテンがきらい。(何よりも、愛していて)柔らかくて、繊細で、生気のない けど暖かい(そして、大切に仕舞っている)あの子の腕によく似ていて(そうだ、思い出した)
2024年2月6日 14:33
数多の彼らをこの目で見た空中で翻るひこうき雲に覆い尽くす灰色のかべ暗転する空模様の遥か上空水墨画のように灘らかな戦機が いくつも
2024年2月6日 13:20
身支度をして電車に乗って人と会話してそんなことが当たり前に行われている、『今』がこわい。わたしにとって暖かい布団を退かして重たい体を起こして向こうの眩い光を感じながらカーテンを開ける。それすら、こんなにも難しいことなのにひとと話すのはこわい目を覚ますのもこわい眠るのが、怖い。朝では無い朝を迎えられるそんな夜に行きたくて、見つけるんじゃなくて見つけ
2024年2月5日 22:36
淡く仄かな硝子の素肌天使の翼は生えてないどんなに雨が降り続けてもいま覚えている歪ませた横顔のまま振り向いてどうせならそのまま心地よく眠り続けていつの間にか遮られた光を瞳の反射でふと想起する理性の中にある時間経過の単位押しつぶされてあるはずもない天使の羽が誰かに踏みにじられる
2024年2月4日 17:27
口から零れた少しのお酒がわたしには、言葉に見えてどうしようもない惚気けた顔がなぜだかとても、遠くみえてこんなに近くにいるのに知らない色に染まるから声が出ないいまてをつないで
2024年1月29日 00:37
〈寒そうね あなた〉変わってるだけ 氷が好きなの〈変わり者なの〉そうだよ 雨もすきさ〈わたしはあなたがすき〉それは なぜ〈見苦しいものがすきだからよ〉それは わたしが〈他にいるかしら〉わたしはエサかい〈そうね エサよ〉他を探しな もっと甘いヤツ〈遠慮しとくわ 苦くていいもの〉