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鬼滅未履修の人を1週間で鬼滅漬けにして劇場版に連れて行った話

こんにちはsonnetです。
先日自分のTwitterに以下の投稿をしました。


と言うのも、アニメに関してほぼ無知なジャニーズのオタクを映画に連れて行き『え、これジャニーズのライブやん…』とジャニオタさんを感動と昇天をさせる映画が1年半程前に流行りました。
その映画は『うたの☆プリンスさまっ♪ マジLOVEキングダム』(以下うた☆プリ)と言うんですが、それを『鬼滅の刃 無限列車』(以下鬼滅)で出来ないかと無謀なことを思いつきました。(「うたプリ ミリしら」でググるとジャニオタさんがマジLOVEキングダムを見たレポがいくつかあります)
余談ですが、私はこの『うたプリ マジLOVEキングダム』に13回ほど入国済です。(※入国・キングダム=王国より、マジLOVEキングダムの映画を見ることを入国と言う)


うた☆プリの場合は、全編ライブ編成の【応援上映】で、キャラクターやストーリー・曲を知らなくても、ただカッコいい2次元アイドルを見て目の保養と歓声という名の奇声を上げることができる映画なのですが、鬼滅は無理だと秒で悟りました。根本的に映画のジャンルが違いますしね。思い付きから反省まで脳内5秒でした。

応援上映…映画の上映中に観客が大声を出すことが認められた特別上映回。上映中に観客の声援、コスプレ、アフレコなどが許される新しい映画鑑賞スタイルであり、映画館では静かに映画を鑑賞するという従来の概念を覆すものである。盛り上がるシーンで歓声や声援を上げたり、ツッコミを入れたり、劇中のセリフを唱和したり、サイリウムを持ち込んでコンサートのように楽しむことができる。応援上映の醍醐味は「ファンが作品の興奮や感動を共有できる」ことであり、会場が一体となる楽しさがネットや口コミで話題となり、同じ映画に何度も通うファンが増えたという。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

鬼滅の場合は完全にアニメの続話なので、キャラクターとストーリー・世界観を理解していないと当たり前ですが何の事か分かりませんし映画を楽しめないと思います。ハリポタの知識がない人がアズカバンの囚人をいきなり見るようなモノです(?)

私自身映画は基本一人で見に行くのですが、見終わった後、このシーンが良かった、感動した、泣いたといった誰かと感情をすぐ分かち合い、共感したいタイプです。なら一人で映画を見に行くなという話になるのですが。一緒に行ってくれる人がいないんや節子…。

そういった価値観もあり、ただ純粋に鬼滅のことをよく知らない人があの映画を見て何を感じるのか。どんな感想を抱くのか。正直に聞きたいと思い上記のツイートをしました。
私自身声優の追っかけを4年程やっていましたので、アニメ映画を見ると『声優』というフィルターで鑑賞しがちになります。この声優さんはこんな演技ができるのか、この叫びが素晴らしいとか、演技の細かさや幅に感動を覚える感じです。例えば、魘夢役の平川大輔さんの演技は、「妖艶で気持ち悪い感じと相反する美しい感じと迫りくる恐怖感、背筋が凍る感覚の演技が素晴らしい」といった具合です。こういったフィルターを感じない声優をあまり知らない人の感想を知りたいと思ったのもツイートした理由の一つです。

と、じわりじわりと未履修のフォロワーさんを映画に誘い込み(追い込んだとも言う)
フォロワーさん自身も『時流は掴んでおくべきかと思っていますので』と意外と乗り気で、私からは「アニメは見たほうがいいです。全26話なので13時間あれば見れます()」とあれよあれよと話が進み、鬼滅未履修の人を1週間で鬼滅漬けにして劇場版に連れて行きました。

偉そうに語っておりますが、私自身は鬼滅に関してガチ勢ではなく、原作未読のアニメを一通り見ただけの少し声優に詳しいアニメオタクですと強くお伝えしておきます。(好きな声優は魘夢の人です。好きなキャラは義勇さんです。)
アニメもリアルタイムではなく放送から半年経った今年の3月に見ております。

おそらく私がガチ勢ならフォロワーさんも恐れ多くて無知の自分が行ってもいいのだろうかと尻込みされたかもしれません。
我ながら凄まじい行動力だなと。
この『やってみませんか?』と提案し実際に『人を誘う』私のフットワークの軽さよ。もちろん信頼してる人にしかしませんが。

私の軽率に誘った行動力の圧力にフォロワーさんが慄いていないか、引いていないか不安もありましたが、無限列車に乗車して頂きました。

乗車して頂いた感想

無知の状態からアニメをわずか2日で走破し無限列車に乗車し、感想を聞いた所、第一声は『無慈悲』と『無気力』でした。
フォロワーさんの魂は完全に抜けておりました。心ここに在らずで、心を無気力が占め、悲しみ、困惑、驚愕と言った感情が入り込む余地がないといった印象を受けました。
煉獄さんに関して良い人だと思っていたら最後であぁなるとは……と言葉を詰まらせ無慈悲な現実を受け止めきれていませんでした。

確かに見た後は内容が内容だけに放心状態になりますよね。私もなりました。上手い言葉が見つからない、言葉で表現できないような何とも言えない感覚になりますよね。

ただ綺麗事だけで終わるのではなく残虐で無惨な事が世の中には起きる無常さと、それは突然訪れる事を生々しく描いているので感情が追い付かなくなる現象が起きるのだと思います。アニメ1話でいきなり鬼に家族殺されますし……

そして無慈悲と聞いた時、少し不思議な感覚になりました。確かに「柱」という主要級のキャラクターが死に、ハッピーエンドで終わりませんでした。(当初の目的である鬼は倒しましたが)
現実は残酷だとまじまじと突き詰められ、虚無感を抱かせた展開。自分たちが成長しても容赦なくさらに強い鬼が襲い掛かってきます。確かに無慈悲ですが、私はその感覚を言われるまで気付きませんでした。
「ジョジョの奇妙な冒険」を見ていると主要級のキャラクターはほぼ死にます。「コードギアス反逆のルルーシュ」では、主人公は世界平和を望んだ代償に親友の手で命を落としハッピーエンドで終わりませんでした。(意訳)

主人公級のキャラクターが死ぬことや、ハッピーエンドで終わらないことは私の過去のアニメ視聴歴の中に刻まれていて、無慈悲と言う感覚が薄れ鈍っていたのだと思います。自分にとって普通の感覚となり新鮮さが消えていました。慣れというのは恐ろしいものです。

違和感なく普通の感覚となっていた人間の無慈悲さを思い出させてくれたフォロワーさんに感謝の意を示したいですし、今回劇場版に連行して良かったと思いました。

そんな無知な状態から鬼滅を1週間で履修し劇場版を見たフォロワーさんのnoteはこちらから読めます。→ 『鬼滅の刃』未履修の私が1週間でアニメと劇場版を履修したら戸惑った話

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