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ランニングと膝と骨切り術6

<先端治療?PRPやってみた結果>

noteを始めたきっかけは、ランニングで膝を壊した過程と手術について記録しておこうと考えたからだったのに、まだ手術に辿り着いてもいない5まで書いた後、1年以上放置していた。
というか、すっかり忘れていた。
先日私の記事を読んでくれている友人から「膝の手術の話はどうなった?」と聞かれて思い出した。

自分が手術することになった時にネットで経験談を検索してみたが、あまり見つけられなかった。
ならば私が受けた骨切り術後とその経過について書いておいたら、いつか誰かのお役にほんの少しでも立てたらいいかなと思ったのだが…
記事の閲覧数は未だに1桁だ。

骨切り術は人工関節置換術よりマイナーだし、読んで楽しい内容ではないから、ま、こんなものか。
でも始めたことは終わらせねば。
というわけで、やっとその6。

3時間25分を目指してトレーニングしていた2016年10月に膝に激痛が走り、セクハラ医師に水抜くだけの治療を受け、その後別の病院で手術について聞き、回避するため筋トレに励んでいたところまでが前回。
この回では、大谷も受けたPRP治療を試みたところまで書きます。
(まだ手術まで辿りつけない…)

筋トレ以外にもゆっくりペースで走ったり泳いだりしていた。年末には恒例の108本煩悩スイムにも参加。

毎年これで煩悩を水に流す

でも、やっぱり膝は慢性的に痛い。スイムでも、壁を蹴ってターンしたりフィンをつけて泳ぐと膝に鈍い衝撃がくる。
さらに、左を庇っていたせいか右膝まで痛み始めた。

セクハラ医師から逃げ出して、新しく通った病院は大学附属だった。診察はいつも同じ医師だが、水を抜いたりヒアルロン酸を注射するのは毎回違う研修医っぽい人。
中学生が白衣着てるような「生物部ですか?」って感じの若い子がブルブル震える手でものすごく痛い刺し方をしたことや、一向に状態が改善されないことに嫌気がさしていた時、知人からある治療のことを聞いた。

PRPという血液治療。
Platelet-Rich Plasma 多血小板血漿。
と言われても、はぁ〜⁇なのだが、要は自己血液の血小板をフリーズドライにして、痛めた部位に注入し自己治癒力を高めて再生させるもの。よくわからない。なんか胡散臭い…。

初めて聞いたし、私の周囲でやったことある人はいないがプロスポーツ界では普通に行われている治療で、ヤンキースにいた時の田中も、エンゼルスの大谷も私の数ヶ月前に右肘に受けていた。

クリニックでMRIを見た結果、今までの病院で言われたのと同じ変形性膝関節症の初期段階との診断。治療前に、通っているジムのパーソナルトレーナーからの申し送りを理学療法士に提出して、新たにストレッチと筋トレを指導される。治療したらそれで全て解決、なんて甘いことではないのだ。やっぱりトレーニングは必須。
待合室の治療経験者のファイルを見ると、ラグビー選手やバレリーナなどアスリートも受けているようだった。

カウンセリングを受け、同意書を出し治療開始。
90cc採血したらその日はおしまい。
日記を読み返すと、その10日後には相模湖側から高尾山に登ったり、SUPしたりしている。
採血から16日後。
フリーズドライのパウダー状になった私の血液成分が生理食塩水に溶かれて両膝に注入。だんだん膝周りに重い感覚がきて、駅まで歩くのもゆっくり。痛いというより違和感。
夜、膝を壊した時みたいな強い痛みがきて、処方されたロキソニンで凌ぐ。
痛みは2日ほどで消え、普段通りの生活に。

その後フルマラソンは自粛したが、大江戸線一周ランやハーフマラソンを走っても両膝は絶好調。いや〜、半信半疑だったけどPRP治療、私には合ってたわー。これでもう膝痛とはサヨナラね、と幸せをかみしめた日々は1年とちょっとしか続かなかった。

(その7に続く)

タイトル写真は当時履いていたasicsのターサーZEAL3。厚底シューズが席巻し始めていたが、ピッチ走法でフォアフットとは無縁の自分は薄底派。
タイガー+レーサーの造語という名前や、シューレースホルダーに「虎走」ってヤンキーチックな刺繍が入っていたり、食器洗いスポンジそっくりなカラーリングだったりとヘンテコシューズだったが、いい相棒だった。

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