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本音を話す

一昨日の帰り道のこと。

前を歩いていた上の子が横断歩道の押しボタンを
押そうとしていると、下の子が後ろから
「○○が押すー!」と言いました。

私は上の子がたまたま前を歩いていたから
ボタンを押そうとしていたのだと思い、
「(下の子)にやらせてあげて」
と声を掛けました。

でも本当は、上の子はそのボタンが
「押したかった」
ようなのです。
そのやり取りがあった後、
こんな一言を言われました。

「ねぇお母さん。どうして下の子には
優しくしないといけないの?」

この言葉を聞いて、
(そうか、上の子も押したかったんだ…)
とそこでやっと気づいた訳なのですが、
上の子の問いに何と答えようかと考えた結果、
こんな話をすることにしました。

「我慢して優しくする必要はないんだよ。
でも、嫌だからといって意地悪するのは違うよ。」

小学生の上の子が理解するには
ちょっと難しかったかな?と思ったので、
続けて私自身の昔話をしてみました。

「お母さんもね、小さい頃おばあちゃんに
『お姉ちゃんなんだから我慢しなさい!』って
たくさん言われてすごく嫌だったんだ。
だから(上の子)の気持ちはすごく良くわかるよ。」

「お母さんは子供の時そうやって
たくさん我慢させられたから、
お母さんの弟、おじさんね、おじさんのこと
子供の頃は『嫌いだった』の。」

「で、嫌いだったからたくさん意地悪もしちゃった。
でもね、そうするとお母さんもどんどん
嫌な気持ちになって、自分のことも
嫌だなって思うようになっちゃったんだ。」

大体こんな話をしました。

自分の気持ちに蓋をして我慢する必要はないよ、
自分の気持ちには正直に行動して良いんだよ、
でもそのやり方は間違えないようにね。

自分の気持ちに散々蓋をして、
何が本当の自分の気持ちなのかわからなくなるまで
抑え込んだ経験がある私だからこそ、
そんなことを伝えたいと思いました。

やっぱり難しい話だったのか、聞いた上の子は
「おじさんのことは大人になったから
好きになったの?」と、
"お母さんはおじさんが嫌いだった"
という部分が1番気になってしまった
ようでしたが(笑)、
今すぐには理解できなくても
これからまた同じような場面に遭遇した時、

自分の気持ちには嘘をつかなくて良いんだ

と思い出してくれたら良いな、
と思いました。

人と関わって生きていく以上、
何でも自分のやりたいように思い通りに
できるわけでは、もちろんありません。
我慢が必要になる時もあると思います。

けれど、一方的に我慢を強いられる状況は、
やはりおかしいのです。

子供の頃はその「おかしさ」に気づけなかったし、
それが「当たり前」だと思っていたから…。
親になった今、子供たちには

自分と同じような思いはさせたくない

と強く思っています。

…でも、そう思っている時点で、
やっぱり私はまだ子供の頃のことを
引きずっているんだな…と痛感します。

そこから抜け出すために始めた「心理」の学び。
まだまだ初級編ですが、講座を受ける度に
一歩一歩確実に「出口」に向かって行っている
気がしています。


…こんな暗いネタを書きたくなるなんて(笑)
「陰」が極まる「冬至」の時期だからかなー。


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最後までお読みいただきありがとうございました☺️

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