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コーチングに学ぶ感情の「仕組み」

先日、「コーチング」を学ぶ機会がありまして。
そこで出てきた感情の仕組みというお話が
すごく目からウロコの内容でしたので、
今日はその話をしようと思います。

例えば皆さんは、
どんな時に「怒り」を感じますか?
・上司が終業間近に雑用を頼んできて
 残業しなければならなくなった
・ご近所さんがゴミ出しのルールを守らない
・満員電車で思いっきり足を踏まれたのに
 「ごめんなさい」の一言もなかった
…などなど、
身の回りには「怒り」を感じる出来事は
色々とありますよね。

そんな時、
私たちはその出来事によって
「怒り」
という感情が引き起こされた
と考えます。
ところが、実は
その「怒り」は自分が引き起こしたもの
と言われたら、
皆さんはどう感じるでしょうか。
もしかしたら、
「え?じゃあその出来事で怒った私が悪いの?!」
と怒ってしまう方がいるかもしれませんね(苦笑)

1つ例を出してみます。

では、先ほど怒りを感じそうな出来事で挙げた
「上司が終業間近に雑用を頼んできて
残業しなければならなくなった」
にしましょう。
しばらく残業が続いていたので
今日は久しぶりに定時で帰ろうと、
1日頑張って仕事をこなしていたあなた。
定時まであと5分、
今日は早く帰れるから
撮り溜めてたビデオでも観ながら
のんびりしようか…
なんて考えていると、上司がやってきて
雑用しかも時間の掛かる作業を頼んできました…。
そんな出来事があった時、
皆さんだったらどんな気持ちになるでしょうか?
困惑、怒り、喜び…、
人によって色々な感情が生じると思います。

…ここまでで、勘の良い方は
もしかしたらお気付きになったかもしれません。
そう実は、
上司に残業を頼まれたという
「出来事」
は同じなのに、
人によって生じる感情が違うのです。
それはなぜか?

私たちはとある感情が生じた時、
何かしらの出来事が引き金となった、
と考えますが、
実は出来事と感情の間には
思考があって、
その思考こそが色々な感情を引き起こすのです。
つまり、

出来事⇒思考⇒感情

という流れです。
先ほどの例で怒りの感情が生じた場合だと、
まず

上司に残業を頼まれたという「出来事」

があって、次に例えば

今日こそ早く帰れるはずだったのに!という「思考」

が間に入り、その結果

怒りという「感情」

が生じる、という具合です。
同じ出来事でも
人によって生じる感情が違うのは、
この「思考」の部分が
人によって違うからなのです。
残業を頼まれて嬉しい
と感じた人がもしいたとしたら、
その人の心の中では
例えばこのような具合になります。

残業を頼まれた(出来事)

私を頼りにしてくれた(思考)

嬉しい(感情)

そして、
思考が人によって違うから生じる感情も異なる、
と述べましたが、
これを自分自身に応用すると、

思考を変えれば生じる感情を変えられる

ということなのです。
この原理を応用したものは
「認知療法」
といって、うつ病や不安障害の治療などでも
用いられる心理療法の1つなんだそうです。

なお、先ほどの例で
実際に残業を引き受ける・断るというのは、
思考と感情を元に選択した
「行動」になります。
また、その「行動」を取ることによって
「結果」が生じます。

出来事⇒思考⇒感情⇒行動⇒結果

という流れです。
怒り(=感情)に任せて
暴言を吐いた(=行動)ら
ケンカになった(=結果)、
というような具合ですね。

世の中、どうにも腑に落ちない出来事や
理不尽なこともありますよね。
そんな時、少しでもその出来事に対する
捉え方(=思考)を変える事ができたら、
モヤモヤした気持ちを
軽くできるかもしれません。
ストレスを感じることが多い
と言われている現代だからこそ、
1つの思考に囚われず色々な見方を身につけて、
少しでも自分の心を楽にして
良い行動・良い結果につなげていきたいですね。

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最後までお読みいただきありがとうございました☺️

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