すっぱいぶどう
こんにちは、心理カウンセラーのまつうらです。
この記事はこんな人におすすめ
・人の目を気にしてしまう人
・やりたいことに一歩踏み出せない人
・挫折しがちな人
・天才だと思われたい人
グリム童話の「すっぱいぶどう」というお話をご存知でしょうか?これは心理学の知識とも関わってくるため我々の間ではよく聞くお話です。今回はこのすっぱい葡萄を題材に「頑張る力」「やり抜く力」について解説していきます。
「すっぱいブドウ」
あるところに腹を空かせた狐がおりました。何か食べるものはないかと辺りを探していたら、タワワに実った美味しそうなブドウを見つけました。
木の上のブドウを食べようとした狐は懸命に跳び上がります。しかし、何度やってもブドウに届くことはできません。
しまいには狐は諦めてこう言います。
「ふん、あのブドウは酸っぱいに決まっている。誰が食べてやるもんか」
認知的不協和
この話を聞いて皆さんはどう思いましたか?日常でも良くあるシーンだと思います。
憧れのブランドものを見て本当はほしいと思っていても高価で手が出ない。そんなときは「どうせ使わないから」などと自分を納得させていませんか?
心理学的な補足を入れておくとこれは「認知的不協和」と呼ばれる状況です。
ブドウが欲しいという感情に対して、ブドウが手に入らないという現実がある。この感情と現実のギャップを解消するために「ブドウは酸っぱい」→「だから欲しくない」という気持ちを作り出すのです。
そうするとブドウが欲しくないという感情とブドウが手に入らないという現実が一致し、安心を人工的に生み出す仕組みです。
本当は欲しいのに手に入らない現実を受け入れて感情を押し殺してしまっています。
私はこれを変えたい。
手に入らない現実を受け入れて欲しいのです。欲しいと思った気持ちを持ち続けて現実を変える方に意識を向けて欲しいと願います。
狐もジャンプすることを諦めず、跳躍力を鍛えていればいつか届く日が来るでしょう。そうなるとお腹いっぱいになるまで葡萄を食べることができたはずです。
皆さんも欲しいと思うものがあるなら諦めずに飛び続けましょう。
醜く思われてもいい。
自分が欲しいと思うものを手に入れようとして何が悪いんでしょうか。
人の目を気にして諦めてしまう方がカッコ悪いと思いませんか?
「認知的不協和」に負けず自分の感情を貫き通してください。
今は手に入らない現実を受け入れる試練の時です。
一時的につらいかもしれませんがここを乗り越えると来年も、再来年もお腹いっぱい葡萄を食べることができます。
あなたの能力を高めることは人生においてとても価値のあることなのです。できないことに挑戦している間は苦しいし、人に見られると滑稽に映るかもしれません。
しかし、自分の欲しいものに全力で取り組む姿は魂が輝いています。とても美しいことなのです。成長を止めず、手に入れるまで全力で歩んでいきましょう。
応援しています。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
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