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【温泉街に行きました】

上海市内から車で4時間ぐらいの臨安という山里の温泉街でアテンド業務。僕の仕事は大きく二つに分かれていますが、その一つが買い付けと製品開発・品質管理をするバイヤー業務、もう一つが日本からの要人のアテンド業務です。

今に始まった話ではないのですが、日本から来る人達、中国と業務で関わる人達が必ずしも中国が好きとは限りません。根強い中国脅威論や、何かあると「やっぱり中国は。。。」と言う人は案外多い。

そういった人に中国の印象を変えてもらい取引に繋げていくことも重要な業務の一環で、用途に合わせた様々なアテンドプランを僕は持っています。また旅行会社と組むこともあります。今回もしっかりと目的があってこの温泉街を選定しています。

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今回臨安を選んだ理由は環境の良さが際立っているからです。今回のお客さんは有機野菜関連の社長さんで中国に大型投資を考えているのですが、中国の環境の悪さを懸念している事は事前のヒアリングで分かっていました。

中国というと空気も水も土壌も汚染されているイメージがありそれは間違いでもないのですが、言われているのは都市部や工業地帯周辺の話で、農村地帯にはオアシスの様な自然に恵まれた避暑地が点在しています。

中国の温泉って源泉もないのに村おこし目的でスーパー銭湯の巨大版作って勝手に温泉を名乗っているだけな気もするのですが、のどかな自然とそこで捕れる山の幸を使った郷土料理は日本人の先入観を打ち砕くものがある。

またこの手の避暑地は地方の政府関係者が各種接待用に使うことが多いので、金次第で幾らでも融通が効くのも良いです。最近大・中都市は各種取締が厳しいので。

人の欲望と疑念に丁寧に寄り添い対応できることが僕が15年駐在をしてこれた理由の一つかも知れませんね。

(こちらの内容は2018年にVALUにて投稿したもので、内容はその当時のものとなります)
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こういった中国での体験のあれこれをもとに、フィクションとノンフィクションが混じったKindle本も出しています。さらにディープな中国に興味のある方は是非!!!


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