僕と5人の”パパ”たち~①私がパパ活を本にした理由

*この物語はフィクションです。エッセーではなく小説ですので私がパパ活をしていた、というわけではありません。悪しからず。*




 本書を通して勘違いして欲しくないことがある。まず「全面的に私が悪かった」と思っていること。良く言えば(良くもないけれど)「パパ活」、悪く言えば「援助交際」を行っておいて周りに罪を押し付けるつもりはないということ。次に犯罪をしたことに対してそれをひけらかし、「一躍有名になってやんぜ」なんて気持ちは微塵もないということ。
 じゃあなんで本なんて書いたんだというと目的は2つある。

 1つは自分の気持ちの浄化だ。援助交際というのは想像している以上に自分の心への負担がかかる。今、自業自得だって思った人いたでしょ?本当にその通り。返す言葉もない。でも自分のせいだろうが人のせいだろうが傷つくものは傷つく。そして今でも、何度も言うが援助交際を行ったことは自分の罪だが。それでも、私を買った大人、理不尽な環境、そしてあまりにも浅はかだった自分に。

腹が立って腹が立って腹が立ってどうしようもなくなる時がある。正確に言えば怒りともいえない悲しみともいえない、消えたくなるようなうまく言えないような気持ちになってしまうことがある。吐き出したらもしかしたら楽になるかもしれない。これは私の自慰行為だ。

 じゃあ2つ目は?ありきたりな理由だが、パパ活について広く知ってもらう為。そもそもなぜ本書が横書きかというとあまり活字に慣れていない女子高生、女子中学生が少しでも読みやすくなるようにというのが1番の理由だ。
 しかし本当に私が書いた本が女子高生、女子中学生に読んでいただけるか、それもパパ活を考えている女の子に。
 答えはノーだろう。そこまで浮かれ野郎ではない。そうなると横書きにした意味もないよな。まあ目標はいつか女子高生や女子中学生に読んでいただくこと、ってことにして。
 
 ああ、もう段々何を書いているのかわからなくなってきた。もういい。この本は私の自慰行為と世の中への警鐘を兼ねている。伝えたいことはそれだけ。
私のプロフィールは必要ない。ただ日本のどこかでパパ活をしていた、元少女ってことで…。