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読書と日記 2024-05-19

朝起きてカーテンを開けると青空が広がっている。
今週は、そんな日が多かった気がする。

久々に日記を書いてみる。
全然更新していなかった。。

日曜
雨だった。めっちゃ雨だった。
この日に、月曜からの分の雨が全部降ったんじゃないかと思うくらい雨だった。
だからどこにも出掛けず、家で映画を観た。
お気に入り登録していた中で、今日はどの映画が良いか考える。

・今の気分
・どれだけ観られるか(時間)

いつも迷う。
迷って、迷っているうちに時間が過ぎて、
結局、短い時間の映画をみることに、なんてことも多い。

だから、長編の映画はなかなか家では見れない。

できるだけ一気に観たい。
でも別に一気に必要もない。
半分観て、出掛けて帰ってきて残りを観ても良いし、明日続きを観ても良い。
そうやって、観ることができるとけっこう楽なんだろうな、と思う。

雨だったので、出掛ける用事はなかった。
だからそこまで時間の制約はなかった。

結局、お気に入り登録していた映画じゃなくて、オススメに出てきた映画にした。
というより、オススメに出てきた瞬間に決めた。

1、『花腐し』荒井晴彦監督、脚本。

2人の男が昔付き合っていた女性について語る映画。
荒井晴彦監督のピンク映画へのレクイエムとのこと。

未練がまだあって、はっきりしない男たちが、酒を飲みながら昔の女の話をする映画。原作は松浦寿輝。題名の通り、映画の中はずっと雨が降っている。実際に外も雨が降っていた。

現在の出来事はモノクロで、過去の回想シーンはカラーで撮られている。
彼女がいなくなって、、色がなくなった世界という感じだろうか。

主演の綾野剛がとても良い。佇まいが良くて、モノクロ映像にとても映える。どの場面を切り取っても良い写真になるのではないか、と思って観ていた。
柄本佑の力が抜けた感じも良い。
自分は、力が抜けた映画、憂いのある映画がやっぱり好きだ。
途中で二人の女性と絡むシーンは正直良くわからなかったが、とても良い映画だった。

昔観た、同じ荒井晴彦監督映画で『火口のふたり』もあったが、この映画も良かった。特に、瀧内公美がよかったな、と思い出した。


2,新潮2024年6月号

アマゾン、楽天、大きな書店、いくつか回ったが売り切れだった。
正直ちょっと諦めてたけど、たまたま見つけた。

千葉雅也『プロンプト』が一番読みたくて買った。
読んで良かったが、それ以上に、平野啓一郎『鏡と自画像』がとてもよかった。
朝、仕事の前に読んでいて、物語に引き込まれて家を出るのが遅くなった。。

まだまだ読んでいる途中だが、これだけの作者の作品が一気に読めるなんてとても贅沢。

3.『働いていると本が読めなくなるのか』三宅香帆

アマゾンで売れている本ということで、話題になっていた。

著者の名前はよく目にしていた、Noteもたまに見ていた。
題名からして気になった。

著者の実際の体験を元に書かれており、過去の研究や本、映画を参考にしながら、会社員と生活をどのように両立させるか?を書いた本。「本を読む」ことを目的に書かれているだけでなく、生活スタイルをどう考えるか、という提案書という感じがした。

読書とはノイズをシャットアウトしないこと。他者の文脈に触れること。

知識と情報の差とは…

  • 情報=知りたいこと

  • 知識=ノイズ+知りたいこと  ノイズ=他者や歴史や社会の文脈

新しい文脈を知ろうとする余裕がないとき、私たちは知りたい情報だけを知りたくなる。読みたいものだけ、読みたくなる。未知というノイズを受け入れる余裕がなくなる。長時間労働に疲れているとき、あるいは家庭にどっぷり身体が浸かりきっているとき、新しい「文脈という名のノイズ」を私たちは身体に受け入れられない。  それはまるで、新しい交友関係を広げるのに疲れたときに似ている。未知の他者と会って仲良くなるには、自分に余裕がないといけない。それは仕事の文脈しか頭に入ってこないときに、新しい分野の本への感受性を失っている体験にとてもよく似ている。

『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』三宅香帆 p184


おわり。





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