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転機に見る夢のはなし

30年ないくらい生きてきたけど、何度か転機と呼ばれるタイミングがある。

そのときは大抵、同じ場所の夢を見る。
シチュエーションは違うが、「ここは同じ場所だ」と私は認識する。

そんな私が、転機に見る夢の話をしたい。


夢を見る頻度

軽く直近の私の睡眠の話をしよう。

冬だろうが、基本薄着で布団にくるまってる。
肌に触れる布団やカバーの感触が好き。
あと、羊のクッションを抱きしめて寝る。
何か抱きしめられるものがないと寝れない、まじで。
(旅行先はクッションとか枕を抱き枕代わりにする)

あまり不眠ということはない。
夜寝られないなあ~…みたいな悩みはない。
ただ、私自身が神経質なためかちょっとした物音で目が覚める。
地震が来ればすぐ目を覚ます、そんな感じ。

悪夢を見ることもそんなにない…と思う。
誰かに追われたり、殺されたり…みたいな夢を見ることはない。
仕事や職場の人が出てくることもない。
たまーに見るけど、それは私がされたら嫌なことをしてくるみたいなやつ。
直球で言うなら、レ●プですね。
けど、最近は寸前で啖呵切ってブチギレたとこで目を覚ます。

どちらかと言うと、友達とわちゃわちゃしてる夢を見ることのほうが多い。
見知った友人たちがよく出てくる。

夢をよく見るからまあまあ眠りは浅いのだと思う。
それは、私の寝る環境があまりよくないからだろうな(´◉ω◉`)


転機のタイミングに見るあの場所

過去に何度かその夢を見た。
たぶん実在する場所じゃない。
今までに行った場所がぐっちゃりとしたような場所。

丘の上の方には何か大きな建物…というよりテーマパークがある。
某オリエンタルランドみたいな感じで、いろんなアトラクションやショーが執り行われている。
そこはとても人が多い。みんなテーマパークを楽しんでいる。
しかし、時間になるとみんな帰っていく。

門を出て、少し離れたところには野外の屋台みたいなのがある。
そこではテーマパークでの疲れを癒やすようにいろんな人がお酒やつまみを楽しんでいる。

大体そのテーマパークと丘の下の方繋ぐ石畳の真ん中くらいで夢を見ていることに気づく。
周りを見回すと、石畳沿いにヨーロッパっぽい建物がずっと並んでいる。
窓から家の中を覗いてみると、私が好きそうなものが並んでいる。
かわいい食器だったり、コーヒー用品だったり、カトラリーや鉱石だったり。
そういうのを見て癒やされながらいつも石畳を下っていく。
この石畳の通りは人はいない。

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ノリ的にはこんな感じ。
ギリシャの写真を拾ってきたけど、これのもっと緑が多い感じ。

石畳を下り切ると、目の前は鬱蒼とした森に出てくる。
道は左右にしかなく、等間隔にベンチが置かれている。
(私はそこから左右に歩き出したことはない)

そんな夢だ。私っぽいといえば私っぽい。
テーマパークがあって、飲み屋があって、石畳の町並みがあって、森とベンチがあるのだ。


転機 その1 ~背中を押される~

初めて見たときはその町並みを見て感動をした。
じゃないと、私も今になっても覚えていたりはしないだろう。

テーマパークを誰か知っている人と回って、めっちゃ笑った。
ジェットコースターやなんかよくわからん乗り物に乗った。
けど、いつの間にか自分が一人になっていて、
勝手にテーマパークの門を出て、その町並みに足が進んでいた。

ここはどこなんだろう…と持ち前の好奇心から足を進めていく。
誰かいないかなと家の中を覗き込むと、
私がほしいと思っていたカトラリーや食器が置かれている。
なんてこの家主はセンスがいいのかしら?!と思った記憶がある。

足を進めるしかない。
進めると、さっきも書いたとおり、鬱蒼とした森を前に
等間隔に並べられたベンチのあるところに出てきた。

とっても歩いたな…と思って、ベンチに座る。
そこで目を覚ました。

そのとき何があったのか、どう転機だったのか…具体的なことは覚えていない。
けど、そのきれいな風景に何か安心感のようなそういったものを感じた。

確か夢の中で一緒にいた人とめっちゃ関わるようになった記憶がある。
というか、夢に出てきた人ってなんだかんだ意識するよね。


転機 その2 ~別れ~

このときは私はすでに石畳の街の下、ベンチに座っていた。
誰を待っているわけでもなく、ただぼーっと座っている。
目の前の石畳の街を見ていた。

すると、ある人が私に声をかけてくる。
当時、あまりよろしくない関係だった人だ。
私はベンチに座っている。彼は見下ろすように私を見ている。
この風景、どこかで見たことあるなあと思っていた。
(稽古場で私が地べたに座ってて、その人が近寄ってきたときの風景だ、たぶん)

「美湖、一緒に行かないの?」

どこに行くんだろう。別に私じゃなくてよくないか?

「行かない」

素の私は素っ気ない。
それに、今の関係だ。ついていく義理はない。
あなたを愛してもいない。ただの過去の義理を返してるだけだ。
だから、断った。
(つーか、義理だけでそこまでできるんだなって自分が怖い)

すると、その人は少々悲しそうな顔をしながら石畳の街ではなく、
鬱蒼とした森でもなく、右の方へ歩いていった。
そのまま彼は見えなくなった。

目を覚まして、なんでてめえ出てくるねん!!って気持ちだったが、
後日、その人は婚約していたことが発覚した。
(まあ…私は別にいいんだけど、お相手の女性に失礼且つ不誠実だよなあ…と思ったよね。向こうも私が好きじゃないってのはわかってたと思うけど)

そうか、そういうことかと納得した私もいた。
その人は私の心から出ていったんだなって思った。

発覚したあと1週間物食べられなくて、先輩に泣きながら話して、
「なんで美湖ちゃんが傷つかなきゃいけないの?」って言われて、
確かに!!ってなり、元気になり、生理がクソ軽くなったのは秘密である。

ただ、自分が相手を受け入れるのが怖いだけだったんだよな。
距離をとって安心したい。間合いを残しておきたい。
そんな相手にはちょうどよかったんだけど離れようと思ったのは、
このままだと自分の心が死んでいくなと感じられたからだ。

自らそういう環境にいながら、
なんで幸せになれないの?なんて、狂ってる。


心の中のようなものだろうか

遊戯王の最初の方の話で、杏子の心の中の話があった記憶がある。
あの夢は正に私の心の中なのだと思う。
石畳の町並みからベンチは私の箱庭なのだと思う。

昨日、箱庭の話を書いたけど、箱庭のことを書いたから
この夢の話を書きたくなった。


私自身、とても好きな風景だから何度でも見たいのだけれど、
夢って見たいからって見れるわけじゃない。
そういう時期がいつ来てもいいように最善を尽くすしかない。
それに準備してなくても来るときは来るからね。

次、石畳の街に行けたとき、家の中には何が飾られているのか、
楽しみだな。


May the wind be ever at your back

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