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言葉だけ

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記事一覧

満月の夜

満月の夜 森の奥へと向かう人々 春の甘い風に吹かれて (ラビンドラナート・タゴール「Aj Jyots…

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悲しみの澱(おり)

「そんなことで傷ついてしまうの?」 ということは、思っていても口に出さないほうがいい。 自…

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ふるさとの空気

「北陸に仕事の関係で住んでいたときは、とても辛かった。冬が特に。空が鉛色をしていて、毎日…

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こちらとあちら、行ったり来たり

 時々、ぽっかりと人の気配がしない、自然に囲まれた場所に行きたくなることがある。東京で生…

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新年に思うこと

 2018年は色々なことがあった。心から喜ばしく思うことも、身を切るような辛いことも、古傷が…

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ちょっと頑張らないといけない日

ちょっとストレスのかかる仕事をするとき、「この仕事が終わったら、私は香水のお店に行って、…

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物語が命を繋ぐ

生きていて二回ほど、どうにも身体がいうことをきかなくなってしまい、病院のベッドの上で時を過ごしていたことがある。 一回目は、中学校になる前のこと。突然脊椎に菌が入り、高熱が続いた。小学校6年生の冬。心配した親は整骨院から町医者から大きな病院まで連れまわし、私は入院することになった。1か月強入院し、卒業式には出ることができなかった。 二回目。昨年インドで突然高熱が出て食欲を失い、もうろうとした意識で介抱され、大学病院に入院した。デング熱だ。強烈な吐き気と食欲不振が意識がある

新しい出会いと、古い出会い

ベンガル人と日本人が一緒に働く職場でアルバイトをさせてもらったことがある。そのアルバイト…

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