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“サウナと音楽”の関係性を様々な角度から掘り下げる!

J-WAVEで放送中の番組『SONAR MUSIC』(ナビゲーター:あっこゴリラ)。番組では、毎回ゲストを迎え、様々なテーマを掘り下げていく。

■サウナと音楽の関係性
12月27日(月)のオンエアでは、「ラジオでととのいミュージック! 」を特集。ゲストには、日本サウナ学会会長、そして医師の加藤容崇さんが登場。加藤さんには以前、「サウナ・カレー・音楽」という特集で、サウナと音楽の因果関係について話を伺った。

まず、加藤さんイチオシとして「サウナと音楽といえばこの方! 」と紹介してくれたのが、数々のサウナ番組で曲を手掛けている、サウナ好きの方は知らない人はいないというビックネーム、とくさしけんごさん。番組では、とくさしさんと電話を繋いで話を伺った。

あっこゴリラ:アルバム『MUSIC FOR SAUNAシリーズ』は、とくさしさんが手がけてらっしゃる作品とのことですが。
とくさし:はい。そもそも、サウナの後に音楽が聴きたいというのがあって、合う音楽は何かなって色々考えた自分の答えをシリーズで出しているという感じです。
あっこゴリラ:加藤さん、サウナの後に感覚が研ぎ澄まされる感じは何なんですか? 
加藤:脳科学的な解析をしたことがあるんですが、感覚を司る部分が活性化して、音とか刺激とかに敏感になっているという結果だったので、音楽に対してもすごく敏感な状態になっているかなということですね。
とくさし:本当にそうなんです! 加藤さんの本を熟読させていただいたんですけど、“何でサウナのあとに音がよく聴こえるのかな”と思っていたら、加藤先生のご本に頭頂葉のこととか書いてあって。
あっこゴリラ:そこがどうなるんですか?
加藤:サウナに入るとリラックスするので、アルファ波という本来活動しないような脳波のパターンになるんですけど、サウナの後、なぜか右側の頭頂葉の一部分だけβ波という、くつろいでいるときには出ないような波が実際活性化していたんです。サウナ特有の現象なんじゃないかと思っています。
あっこゴリラ:どんな音楽を聴くのが良いとかありますか?
とくさし:究極的には好きな音楽だと思うんですけど、そんな中でも日常の時間感覚とちょっとはずれたような音楽を聴きたいですよね。
あっこゴリラ:それ思いますね。アンビエントとか聴きたくなる。
とくさし:そうですね。日常の時間感覚から離脱したいって思いますよね。

あっこゴリラ:音楽でサウナ的状況を作るって、そもそも可能なんですかね? 
とくさし:作るというよりかは、サウナ室ってそもそも暗いし、視覚情報が少なくて聴覚が優位な世界に入るので、ロウリュの音とかが気持ちいいとか、音にゆったりと耳を澄ませる時間ってサウナならではなのかなと思いますね。


■「サウナ並みにととのう音楽」とは
ここからは、加藤さんが最近出会ったという「サウナ並みにととのう音楽」について教えてもらった。

あっこゴリラ:「サウナ並みにととのう音楽」とは?
加藤:サウナ友達で環境音楽とか宗教音楽を取り入れた音楽をその場で聴くっていうサービスのアプリを作っている「ON THE TRIP」という会社の成瀬さんから、その音源を聴かせてもらったんですけど、危うくもう一回ととのいそうになったんですよね。サウナの中でまさにトリップしそうになったという(笑)。
あっこゴリラ:まさにON THE TRIPですね。ここで、成瀬さんご本人にお電話を繋いでお話を伺いたいと思います。成瀬さん、これはどんなアプリなんですか?
成瀬:ON THE TRIPはオーディオガイドの会社なんですが、従来のオーディオガイドだけではなくて、その場所に行かないと聴けない音楽を作ることをきっかけに、そのお寺とか神社の物語とかを伝えられたらおもしろいなと思って、「SOUND TRIP」というプロジェクトを作ったんです。
あっこゴリラ:お坊さんたちと協力して作ったんですか? 
成瀬:はい。一つのお寺、神社ごとにアーティストをアサインしています。例えば、貴船神社だとコムアイさんとオオルタイチさん、仁和寺だと蓮沼執太さんとユザーンさん、三千院はYosi Horikawaさんなど。お寺、神社ごとにそれぞれのアーティストと作って、もちろんお寺の人にも協力してもらってます。
あっこゴリラ:この企画思いついた人すごい! 加藤さんはそれを聴かれてトリップしちゃったと(笑)。
加藤:緊張と緩和が曲内で完結していて、急にととのわせられそうになったというか(笑)。

放送では、特別にその場でしか体験できない音源を少しだけ聴かせてもらった。

あっこゴリラ:そこでしか聴けないというのは、どういうシステムなんですか? 
成瀬:このお寺のこの場所のこの景色を見ながら体験してほしくて、お寺の一角の景色がいい場所にブースを作って、300円入れてもらって備え付けのヘッドホンから音楽が流れてくるという仕組みです。
あっこゴリラ:なるほど~。お寺とかって気が良いから、ととのうという部分でも親和性がありそうな気がしますね。
成瀬:音楽って、言葉を介さず“この音楽いいな”ってわかるじゃないですか。その興味を引いてから、実はこの音楽がこういう物語のもと出来ているって伝えたら、そのお寺や神社の歴史とか文化とかを伝えやすいなと思って、それで作ったっていうことがあります。

■民族音楽でトリップ!?
ここからは、民族音楽や環境音楽のととのいについて掘り下げた。

あっこゴリラ:民族音楽もトリップ要素が含まれている?
加藤:僕の私見ですが、民族音楽も宗教音楽もある程度脳に負荷を与えて洗脳というかみんなにインプットしやすい音楽なんだと思うんです。音楽とか刺激で気持ちを高ぶらせて、その後で、例えば大規模な公共工事とか、違う民族と戦うとか一致団結するようなことを吹き込んで、集団として強くなったりとか、大きなことができるようになるとか、そういう風に考えています。

ここで、先ほど紹介したYosi Horikawakaからのコメントを紹介。

Q、なぜ民族音楽がトリップできるのか?
Horikawaka:
例えば、アフリカの民族音楽でカリンバっていう親指ピアノ。これは、繰り返し弾くフレーズに歌が乗って、その歌がちょっとずつ変化していくんですが、シンプルだけど繰り返し繰り返し円の中にいるような感じ、かつ変化があることでその円が立体的に描かれていくような、気が付けば最初の視点からずいぶん遠いところまで来てたみたいな。言葉にしづらいんですけど、そういうトランス状態というかトリップさせてくれるものは、やっぱり音楽の力なんじゃないかなと思います。

Q、Yosi Horikawa自身が、実際にととのうと思う音楽は?
Horikawa:水ってすごい表情がいっぱいあって、例えば、川の音をじーっと聴いていると何気なく聴いているのとは違う聴こえ方がしてきて、気が付けば「違う世界に行ってた! 」みたいな。どんな音でもじっくり聴くと違う表情が見えてくるみたいなのは、癒しというかおもしろいというのはありますね。

ここで、Yosi Horikawakaが影響を受けたというカメルーンの民族音楽の曲を紹介。


さらに、Yosi Horikawakaが『The "Water Drum"』に影響を受けて作った曲も紹介した。


PC・スマホアプリ『radiko.jpプレミアム』(有料)なら、日本全国どこにいてもJ-WAVEが楽しめます。番組放送後1週間は『radiko.jpタイムフリー』機能で聴き直せます。


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【番組情報】
J-WAVE 81.3FM『SONAR MUSIC』
放送日時:月・火・水・木曜 22時-24時
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/sonarmusic/

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