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「個人の力で自分らしく生きていく」橋爪大輔さん

合唱指揮者、ボイストレーナー、自己表現ワークショップなど、様々な分野でご活躍中の橋爪さんですが…なんと職業は「無し」!
「好きなことをしていたら、それが収入になった」という橋爪さんに、これからの時代を生き抜く秘訣をお伺いしました。

■橋爪大輔さんプロフィール
出身地︰三重県
活動地域︰大阪府
経歴︰プロ劇団に4年間勤務・年間100ステージの舞台経験を積んだ後、29歳の時に個人事業主として独立。
現在の職業及び活動︰職業は“無し”。世界で活躍する合唱指揮者、龍神を発信するYouTuber、合唱ワークショップやSNS活用講座を開催、ドキュメンタリー動画を制作など、多方面で活躍中。

記者 よろしくお願いします。

橋爪大輔さん(以下、橋爪) はい、よろしくお願いします。

「夢は合唱指揮者として紅白に出ること」

記者 橋爪さんの夢は何ですか?

橋爪 僕はギャレス・マローンのような指揮者になりたいです。
今から5年くらい前にテレビで「ギャレス・マローン」というイギリスの合唱指揮者のドキュメンタリーが放送されていて。ギャレス・マローンがスクールクワイアとして男子生徒を集めて合唱の練習をして発表したり。あるいは軍人基地に自分で行って夫の帰りを待つ主婦の人達を集めて「軍人の妻合唱団」を結成して・・・軍人の奥さんって軍隊基地の中からあまり出ないらしいんですけど、みんな出てマーケットに行って「イギリスにはこういう人たちいるんだよ」というのを合唱を通じて発信していて。

これを見た時に「めっちゃかっこいいな」と思ったんですよ。僕も大学から学生指揮者をして、卒団した後も自分で京都で合唱団を立ち上げて、もう9年目になります。
だいたい日本の指揮者って「先生」みたいな感じで謝礼をもらってやっていて。コンクール出たりとか定期演奏会は1年ごとに重ねていくのがだいたい日本なんです。そういう中でギャレス・マローンみたいな「合唱を通じた発信」は日本では無いな、と思って、かっこいいなと思ったんです。

この番組を見て「僕も指揮をやるんやったらこういう指揮者になりたい」と思いました。『コミュニティコンダクター』と言って、これまで合唱を通じた多文化共生や世代間交流とか、そういうことやってきました。
なので夢は自分のやっていることがギャレス・マローンみたいに NHKのドキュメンタリーにしてもらって、例えば「生野区でコミュニティ合唱団結成!」って、在日の人も大人も子どもも、おじいちゃんも集まってもらって、その取り組みを NHKドキュメンタリーで撮ってもらって、それが例えば教育テレビ等で放送されて、それを見た人が「うわぁ、この人すごいってな」って思ってくれて、その年の注目を浴びて、この『結成したコミュニティ合唱団で紅白に出場する』というのが目標です。

聞かれたらこう答えるんですけど、全部たまたまなんですよ。合唱指揮にしても、僕はゆずに憧れていたので大学ではフォークソング部に入りたかったんです。でも、見学してみたら皆エレキギターを持っていて、「なんか違うな」と思っていたら、合唱団の先輩から声をかけてくれて、公開練習に参加してみたら楽しかったのでそのまま合唱団に入りました。

それで、先輩の指揮を見ていたら、「僕ならもっと楽しくできる」と思って、2回生から指揮をするようになりました。卒団してからも、合唱団を立ち上げて指揮をしています。
「これを叶えるためにこれをしてます」とかとかじゃなくて、本当にもうなんか知らんけど、たまたまやってるみたいな感じす。

それで紅白出れたらいいな~、みたいな(笑)

記者・橋爪 あはははは(笑)

記者 ではその夢を叶えるための計画って何か立ててますか?

橋爪 計画は立てていないです。1年後なんて、僕何してるか分からないですからね。

例えば2年前は電子書籍にすごくハマってて、毎月一冊ぐらいのスペースで Amazonで出版していました。「橋爪大輔」で検索してもらえれば10冊ぐらい僕の本が出てきます。これも、たまたま2年前の大晦日に「これから電子書籍が来る(流行る)」という情報をFacebookで見たんです。大晦日って暇だから、その日のうちに一冊書こうと思って電子書籍の出版方法を調べて、手順通りにやったら6時間後ぐらいに出版できたんです。それ、買ってたよね?

記者 はい。

橋爪 その日のうちに3冊ぐらい売れたんですよ。電子書籍は500円で出版して、印税は323円ぐらい。その日のうちに3冊くらい売れて、900円くらい稼げました。「これはきた!不労所得やー!」と思って、嬉しかったですね。2年前はとにかく電子書籍をやってたんですけど、今はもうやっていないです。「こういうのが来るんじゃないかな」っていうものにどんどん飛びついていく、という感じです。

記者 常にアンテナを張っているということですね。

橋爪 そう。今は YouTube です。
…あ!目標は TwitterとYouTubeのフォロワー数を1万人にすることです!

インターネットを使っている人達にとっては、最近はTwitterで1万人のフォロワーが居たらそれだけで信頼される雰囲気になってきています。例えばフォロワー数200人の人と1万人の人だったら、1万人の方が凄そうじゃないですか。なかなか1万人にまではいかないので。だからいかに自分を PR するかというのに長けてるって事だから、仕事もできる。フォロワー数が1万人あるという事は、それだけでTOEICで900点ぐらい取っているのと同じぐらいの価値が出るんですよ。
だから今一生懸命時給上げたりとか仕事をして稼ぐというよりは、 Twitter や YouTubeのフォロワー数を1万人稼いだ方が絶対に得だと思います。

「信頼がお金になる」

記者 信頼がお金を産むという事ですね。

橋爪 そうそう。フォロワー数1万人になったらお金ぐらい簡単に稼げると思う。
例えば、以前山形まで用事があって「仙台空港から山形の〇〇に行きたいんです。もしよかった乗せてくれませんか?」ってTwitterとFacebookに投稿してみたんです。そしたら半日後に「良いですよ」ってメッセージが来たんです。影響力があったら、このように「仙台から山形へ行く新幹線代を稼いだ」ということになるんです。こういうことが起こりうるわけですよ。
連絡をくれた人も、僕が一度仙台に来た時に挨拶しただけで全然深く話してなかったんです。でも僕の投稿を見て「これだったらじっくり時間をかけて僕と話せる」というメリットがあるじゃないですか。僕も乗せてもらうの有り難いし。新幹線だとずっと一人で暇じゃないですか。でも二人だとコミュニケーションも取れるし。
今Twitterのフォロワー数が1800くらいなんですけど、これが1万人とか5万人クラスになったら、イベントの告知をしたら一瞬でsold outになります、自分が魅力的だったらね。だから魅力的になった方が良いんですよ。

記者 橋爪さんの思う魅力的な人ってどんな人ですか?

橋爪 自分らしく生きている人です。自分らしく自分がしたいことをする

記者 なるほど。何がきっかけでそのようなお考えになったんですか?

橋爪 独立たときが一番大きなきっかけだったかな。それも流れのままなので、いつ独立したか覚えてないですね。 それまでは劇団員に勤めていたんですけど、これもたまたまで、求人票を見て「これ面白そうやな」と思って就職しました。

記者 劇団員でのお仕事はいかがでしたか?

橋爪 楽しかったですよ。お金をもらいながら稽古ができて、パフォーマンスをして、子どもが喜んでくれるのは最高だなって。でもやっぱり3年目ぐらいから「自分ならこうする」という思いが出てきて、「あと0.5秒ぐらいセリフ早く言ったらもっと笑い取れるのに」と言っても「あんたは黙っとけ。言われた通りにやればいいや」みたいに言われたり、「橋爪は生意気や」とか「素直になれ」って言われたりしました。僕は「違うでしょ、それは順応になるということでしょ!理不尽や!」とか言ってました。

記者・橋爪 あはははは(笑)

橋爪 それでだんだん「自分の名前で仕事をしたい」と思うようになりましたね。

記者 そうだったんですね。

橋爪 僕は上から命令されてやるのには向いてないです。

記者 動画にもあったように、前世から指揮をする人だったそうですからね。
(【第二話】アマテラスさんが橋爪大輔に言いたいことって!?

橋爪 そうなんですよ、それを思ったら、「上から目線」と言われてもしょうがないな、と思って。最初から上から目線だった(笑)

記者 それは仕方ないですね(笑)

橋爪 上にいる人間やった。「生意気やな」ってそら当然、昔から生意気やった(笑)
そう考えた時に僕を慕ってくれる人と一緒に過ごせば良いなという考えに落ち着いたんですよ。

「素の自分をさらけ出すと、素の自分を好きな人が集まる」

橋爪 素の自分を隠して発信してたら、素の自分を隠してるのが好きな人が集まってくるんですよ、居心地悪いじゃないですか。でも素の自分を出せていたら、集まってくる人は素の自分を出している自分が好きな人なのですよ。その結果、自分の居心地が良くなる。隠しているともったいないですよ。

記者 なるほど!すごく納得しました。

「自分の家がコミュニティになる暮らし」

記者 橋爪さんのご自宅は、生野区空き家活用プロジェクトで作られたお家とのことですが、どのような経緯だったのか教えていただけますか?

橋爪 「生野区空き家活用プロジェクト」は、空き家を何とかしたい人と、空き家を借りたい人を繋ぐプロジェクトです。当時、僕はアパートに住んでいたんですけど、自分の作業スペースが無くてプライベート空間との区別ができなくて困っていました。そんな時に、生野区で空き家問題が取り上げられていました。そこで「僕が実験台になりますよ」と手を挙げたんです。

記者 そうだったんですね。すごく素敵な所ですが、建てられてみていかがですか?

橋爪 とても快適ですよ!ここは僕のスペースなので、邪魔されることもないし、妻との喧嘩も減りました。

事務所ができてから、「事務所を使わせて欲しい」という方が来られて、コミュニティの場になる、それが嬉しいですね。

さらには、事務所ができる前は出向くことが多かった仕事も全て自宅兼事務所で出来るので、開始時間の5分前まで家事ができたり、仕事が終わればまたすぐ家事ができたりと、時間のロスが減りました。

記者 時間のロスが減るのはとても良いですね!生野区空き家プロジェクトはその後はいかがですか?

橋爪 僕が1号で、2号3号と出ています。その様子は動画にもしているので、是非見てください。

記者 分かりました、見てみますね!

▼生野区空き家プロジェクト動画▼
空き家を改装して「アトリエのある暮らし」をしたい。
引きこもりの子とヨガをしたい。

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橋爪大輔さんの詳細情報はこちら
ブログ︰https://hashidumedaisuke.com
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YouTube︰https://www.youtube.com/channel/UCJ09hZOPMbwEhu47Pw-lBJA

【編集後記】

インタビューの記者を担当した、西脇と川名です。
インタビューを機に、私も人生を見直してみようと思いました。
橋爪さん、貴重なお話をどうもありがとうございました!
これからの橋爪さんの益々のご活躍を応援しています。

この記事はリライズ・ニュースマガジン“美しい時代を創る人達”にも掲載されています。
https://note.mu/19960301/m/m891c62a08b36

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