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Trierのこと

成田から20時間以上かけてTrier Hauptbahnhofへたどり着いた時には日が暮れて、雨が降っていた。
噂のDBでFrankfurt HauptbahnhofからMannheimの方を通ってTrierに近づく頃にはだいぶ乗客も減り、韓国人らしき若い女の子が近くにいたのを覚えている。この子も大量の荷物を持っていたのでTrierのExchange studentなのかなとか考えつつ、私たちは同じ駅で降りた。その子はTrier Hauptbahnhofのホールでホストファミリーのような人たちとハグをして先に行ってしまい、それを見て私は待ち合わせをしているTrierの学生に無事会えるのかなぜかすごく不安になった。
そんなこんなで学生と合流し、近くでカレー(?)をテイクアウトして寮まで車で送ってもらった。そのときたぶん現地時間21時前くらい。
今でもその日を思い出すと、私が初日に見た風景は今ではもうよく知っているはずなのに、初日のまま違う街のように思い出すのがずっと不思議だ。
さっき合流したドイツ人の学生が上手な日本語で寮の部屋の簡単な説明をしてくれた後にお別れし、私は部屋でやっと一人の時間を得た。
、、と思いきや、そのStudentenwohnheimはいまだに有線LANしか使えない。この21世紀に。泣きそうだった。加えて、ドイツに到着し初めてお手洗いに行こうと自室のバスルームに行くと衝撃的な汚さのトイレとお風呂。ここでまた泣きそうになる。
そしてその日はシャワーを諦め、机とベッドとクローゼットしかないような部屋で座布団のような枕を何度も折りながら、日本の友だちに電話で愚痴をこぼしたことまで鮮明に覚えている。
その後何日かは家の整頓や荷解きなどに追われ、初日に買ったカレーは食べないまま腐っていた。

最後に、サムネの写真は到着3日目くらいにぶどうの町Trierを高台から見た風景です。写真だと美しさが伝わらないのが悔しいです、、(ちなみに奥の山を超えると富裕国ルクセンブルクに到着します)


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