2024年2月のよんだ みた きいた
2月は、育休で一ヶ月仕事を休んだ。2009年に社会人になってから、一ヶ月間仕事をしなかったのは初めてだ。新生児の世話は妻が見つつ、上の子たちの世話、家事をひたすらしまくる。仕事をしていないはずなのに、普段より忙しかった。育休って休むという字が入っているが、全然休んでない。「育児のために仕事を休んでいる」という状態を指すだけだ。名前を変えたほうがいい。育事とか。
ということで、本は一冊も読めなかった。全員が寝静まったときに見る映像、台所仕事をしながら聴く音楽。それらが2月のよんだみたきいた。
みた
Aftersun
静かに心を動かしてくる映画。30歳の父親と11歳の娘、離れて暮らす彼らが束の間の夏の旅で過ごす日々。そのぎこちなさを会話から、状況から観ている側は理解していく。映画のなかで全てを語る必要はないということを教えてくれる。劇中のR.E.Mがせつない。ブラーも良い。
American Fiction
めっちゃくちゃ良かった。黒人文化のリアルがどこまで描けているのか、アメリカ人じゃなければニュアンスはわからないかもしれないが、この皮肉的な感覚は非常に笑えた。オープニングの演出からとてもクールで、最後まで楽しんだ。
主演の俳優が007のフェリックス・ライターだったジェフリーライトだ。「No time To Die」の彼の登場がとても好きだった。
そして、「This is US」で大好きだったランダル役のスターリング・K・ブラウンもキレッキレ。この人はこれからもっと売れていくだろう。「Wave」のときも良かったし
この作品はたくさんの人が観るべき良作。
THE NEW LOOK
Apple TVのドラマシリーズ。クリスチャン・ディオールとココ・シャネルのある時期を描いたもの。これも最高に面白い。ジョン・マルコビッチがいい味だしている。毎週水曜日の更新が楽しみだった。いま5話目まで見れる。
きいた
Real Estate/Daniel
リアル・エステイトはいつだってリアル・エステイト。そして最高にリアル・エステイトを更新している。ギターポップの最前線に居続けてほしい。シー・アンド・ケイクがもう成熟しきってしまったとしたら、僕はこの路線をリアル・エステイトに求め続ける。
Raphaël Feuillâtre/Visages baroque
クラシック・ギターアルバム。一曲目のバッハから最高。最近朝はずっとこれを聴いている。全然飽きない。
柴田聡子/Your Favorite Things
柴田聡子の極北。センスのいいちょっと変わったシンガーソングライター、みたいな世界を大きく超えた。一人の音楽家として素晴らしい作品。特に後半「side step」から「Reebok」への流れに、最初聴いた時に鳥肌が立った。
今月はこんなところです。3月は本を読めるかな。今のところまだ1ページも読めてない。どうなることやら。
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