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2024年5月のよんだ みた きいた

ライフ・イズ・カミングバック?
やっと、本を読む習慣が少しずつ戻ってきた。後述するが、なぜ本を読めなかったのかが客観的に理解できたこともあり、視界がひらけた。

仕事も家庭も相変わらず忙しく、忙しすぎて最後の31日は体調が悪くなってしまった。でも、文脈としてはもうこれでいける、ということがわかったからこそ本を手に取る余裕も出てきたんだと思う。

本も音楽も映画も、それ自体を受け取っている時に自分が没頭できている時間と体験そのものが素晴らしい。そしてそれが、いつか心を温めてくれたり、あるいはひょんな場面で役に立ったりする。

大人物にも立身出世にも縁遠くていいから、世界を(ほんの少しでも)味わいきるだけの感性と余裕がほしい。それこそが、ライフ・イズ・カミングバック。

よんだ

「よんだ」のゆるルール
・初めて読んだ本であること
・最後まで読み通した本であること
・買った、借りた、紙、電子は気にしない

喫茶店で松本隆さんから聞いたこと/山下賢二

ひらくの取締役から、4月にプレゼントしてもらった本。4月はなかなか読めなかったのだが、GWにようやく本を開く気になり、一気読み。面白かった。

松本隆さんのことはもちろん知っていたが、喫茶店でおっちゃんの昔話を聞いているようなスタイルで、とても心地が良い読書になった。本人の過去の仕事に対するリスペクトがなければ、そもそも手に取らない前提にはなるが。


任せるコツ/山本渉

ザ・ビジネス書を買ってしまった。4月から部下が60名ほどになったので、もうプレイングマネージャーではいられない、もっと仕事を任せなければ、と半ば悲しい気持ちでこの本を手に取った。だいたいは「そらそうだ」という印象。できているところもあるし、できていないところもあった。良くも悪くも今まで通りにはいられないので、愛着を捨てて手放さなければいけないものがある。

なぜ働いていると本が読めなくなるのか/三宅香帆

情報とは知りたいこと、知識とはノイズ+知りたいこと。自分には手に負えない社会状況から目を逸らし、「自分の自己実現を実現」したいときに、ノイズの源泉になりえるような読書は遠くなる。

何か一つに全身全霊で身を投じるのではなく、半身でいられるスタンスとスタイルを持つことで、ノイズも受け入れられるようになる。というか、しようぜ。というメッセージを受け取る。

5月になってようやく本が読めるようになってきたのは、ノイズを受け止めてもいいという余裕が少し出てきたから。ノイズと共にありたい。


きいた

「きいた」のゆるルール
・初めて聞いた/聴いたコンテンツであること
・購入orサブスクは気にしない
・心が動き数回繰り返して聴いていること

ヒット・ミー・ハード・アンド・ソフト/ビリーアイリッシュ

一昨年のコーチェラの配信でビリー・アイリッシュを見て以来、ポップミュージックを敬遠していたことを後悔した。少ない音像で、ここまで広がる音楽もあるんだ。そして20代の兄妹が、世界を相手に作品を届けているのだと感動した。いつもフィニアスの目線に立ってしまう。2~4曲目のたたみかけは素晴らしい。

スリラー/マイケル・ジャクソン

Apple Musicのベスト100ディスクを眺めていて、そういえばマイケル・ジャクソンをちゃんと聴いたことがないと気づいた。そして驚いた。遅すぎ。なんて素晴らしいポップミュージック。ドッドッドッパというリズムパターンに狂喜。一人で高速道路を走らせている時に聞いていたら、ずいぶんテンションがあがった。


6月の予定も概ね決まってしまった。あとはどこでサボれる時間を取り戻せるか。朝4時に起きてサボる、というのもちょっと違うんだよな。


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