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売れるって楽しいね。

急に思い立って、フリマアプリを始めてみた。あの、4文字のやつです。

スマホアプリをダウンロードして、マイページに情報を登録する。実名だとなんだから、ちょっとしたハンドルネームを考えて。

さて、何を出品しよう。もう読まなくなった小説の上下巻をアップしてみる。2冊で1,300円だ。他の同出品者を見て、だいたいのラインを合わせる。

出品も終わり、ふうと息をつく暇もないまま、アプリの右上に赤い通知マークが現れた。ええっ!もう売れたの?すごい。まだ10分しか経ってないよ。

出品したのはいいが、梱包材も何もない。慌てて家の中を探し回り、なんとかプチプチを見つける。箱がないが、近くのコンビニで購入し、そのまま発送もできるようだ。ひとりで大わらわ。でもなんか嬉しい。

送料や手数料を差し引くと、手残りは600円ほど。作業に1時間ほどかかっているから、時給換算では僕が高校生の時にやっていた、食品加工工場の卵焼きをひたすら弁当箱に詰めるバイトより安い。

でも、なんだろう。自分の部屋からモノがなくなったことと、それが誰か他の人の手に直接渡ることが嬉しいんだろうな。梱包するとき、「あなたが僕の初出品の購入者です」とメッセージカードを入れておいた。

お店屋さんごっこが楽しいのって、売れることじゃなくて、認めてもらったことに対する感情が大きいんだろうな。

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