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サンキュー、マイ・ヒーロー。

世のため、人のために生きるのは大変だけどやりがいがあるのだろう。社会起業家を目指し、日々奮闘している人はきっとたくさんいるのだろう。

僕の周りには、個人ひとりのちからで世界中(少なくとも1万人くらい)を平和にしたり、幸せにしている人は見当たらない。みな市井の人間として、町で暮らし、飯を食うために働き、たまに酒を飲んだり失敗したり笑ったりしている。

昨日、たまたまTVでさんま御殿を見ていると、あるボクサーが登場していた。つい最近大きな出来事を終えたばかりで、少し元気がなかった妻に「○○って、このボクサーにすごい似てるんだよ」と声をかけた。○○とは、高校時代からの友人である。

元来その友人のことが好きな妻は、大きな口を開けて笑った。久しくそんな明るい声を聞けていなかったので、僕は調子に乗ってもっとその友人について話した。

そして、彼にLINEを送って、そのボクサーのモノマネをした写真を送ってくれと頼んだ。平日は遅くまで仕事をしているのを知っていたので、無理も承知だ。そうすると、「明日まで待ってくれるかな」と律儀に返事がきて、ついさきほど約束を守り写真を送ってくれた。僕はとても感動した。いいやつだな、と思った。

世界中の人を救うということは、目の前の人を救うことから始まる。というか、それがすべてである。ビジネスモデルだかライフハックだかエッセンシャル思考だかなんだか知らないけど、そんなことよりまず友達になろうぜ。

じゃなきゃ、はじまるものもはじまらないのだ。僕は、てざわりのあるものが好きで、それは、インターネットを通じてでもいい。てざわりとは、心がこもっている、と言い換えてもいい。

サンキュー、マイ・ヒーロー。きみのおかげで、また笑ってしまったよ。

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