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「ルーツはツールである!」と夜中に誰かが言った。

こないだの木曜の夜中、ハッと夢の中で「ルーツはツールである!」とお告げのようなものを聞いて飛び起きた。

朝になってもそれを覚えていて、通勤の電車の中で「ルーツがツールってどういうことだろう」と考えてみた。

ルーツとは、狭い目線で言えば、どういう環境で育ち、何が好きで(嫌いで)、今に至っているのか。広く見れば、21世紀の日本に生まれ育ったというジャレド・ダイアモンドさん的な目線で見ること。

何がほしくて、どう動いて、ここに来たのか。と真心ブラザーズも「step steady」のなかで歌っているけれど、自分のルーツがどこにあって、今どこにいるのかを考える機会を持つことはいいことだ。

いま自分が戦うためのツール、つまり武器は、借りものではどうにも役に立たない。周りから見て、あきらかに攻撃力の低いひのきのこん棒だとしても、それしかないなら、それで戦うしかないのだ。

でも、そのひのきのこん棒は、その人が一番握りやすいグリップだし、重さもちょうどいい(かもしれない)。「ええい、こん棒なんて嫌だ!ブーメランが欲しい」と思うことも、その人のルーツでありツールなんだ。だから、無理にブーメランを借りてきてはいけない。

金曜日、いま取り組んでいるプロジェクトのお取引先の方が、「ある製品を販売する際に、現場の営業マンは製品の理念ではなく機能を話している。本部から理念を伝える営業ツールがあるが、そもそも彼らに腹落ちしてないから、それがうまく機能しないんだ。」と話していて、まさに、ルーツとツールの話だと思った。

いつかこん棒がブーメランに変わることも、それ自体が自分のルーツになり、またそれがツールになっていく。ルーツとツールは密接に連動して有機的にうねりを持つ。ルーツ/ツール永久運動論がここに成り立つのかもしれない。

さっきまで、職場の飲み会で、新しく配属になったメンバーの歓迎会だったのだけれど、みんな、いきなりブーメラン渡されているかもしれないんだけど、それってどう考えればいいんだろう。早く効率的にゴールにたどり着くには攻略本は役に立つもんなぁ。

木曜の夜中にお告げがあり、金曜・月曜と思い当たることがあったので、忘れないうちにここに残しておきます。これ、もう少し掘り下げて考えてみたい。

#日記 #エッセイ

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