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ねこのこと②

     『覚えてもらえない』

 我が家には猫がいます。2匹います。女の子です。

 私には姪がいます。難しい言葉を知っていて叔母は尊敬しています。

当時高校生の姪と電話をしていた時のことです。話の流れで我が家の猫の話に。


姪 「猫の名前ってなんだっけ?」


質問に答えようとする私でしたが、姪がそれを遮りました。


姪 「待って!思い出す!」


姪は昔から自らで努力をする子でした。


姪 「あ!黒い毛の子は、ソメ!」


正解。
まず自分で考えてみる。
そんな姪にとても感心する私です。

姪 「白い毛の子は、えーと……」


一生懸命考える姪です。
しかし感心ばりしていられません。
姪は昔から、熟考し過すぎる→人に助けを求めない→自分で解決しようとする。という負の連鎖を起こす事でチャンスを逃す事が多々あるのです。

叔母、とても心配。

すぐに答えを検索出来る世の中で、考える力は大切な事だけれど、あなたのまわりには沢山の味方がいるんだよ。もっと頼っていいんだよ。世界はとっても広いんだよ。
叔母として私はこの子に何をしてあげる事が出来るだろうか……。
そんな叔母としての壮大な想いを一人勝手に膨らませている時です。


姪 「…… ヌノ(布)?」



近いッ!
正解は、イト(糸)だよ!
覚えてあげてねッ!

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