コロナショックについて

外出や消費の自粛ムードに伴って、小売業は深刻な事態に陥っている。

私自身は小売をやっている訳ではないが、クライアントは小売業のところばかりでどこもかしこも店舗は昨対6掛け、5掛けなんて声を聞く。

デジタルチャネルの強化ができているところは多少なりとも打つ手はあるが販売チャネルの少ないところはかなりの窮地に追い込まれている。

EC上でもこの時期にはあり得ないようなOFF施策やキャンペーンの乱発を観て各社切羽詰まっているのは感じる。

潰れるところも徐々に出てくるかもしれないという心配をしていたら、今日一社、民事再生のニュースが飛び込んできた。

今は直接担当はしていないが、転勤してくる前に担当していたところで新卒入社間もない頃から可愛がって頂いていた取引先だった。

Twitterに流れるニュースやそれについてあーだこーだ言っている不特定多数を眺めながら、定例会前によく徹夜していたなとか異動になった時に送別会してもらったなとか色々なことを思い返していると少し涙がこぼれそうになる。

債権の回収よりも働いている人達の心配をしてしまう私はきっとお人好しなんだろうし、お金持ちにはなれないのかもしれない。

それでもなにかしてあげられることはないだろうか、と無意味な空想が頭から離れない。
現実にはかける言葉も持たない私がいるだけだ。

かもしれなかった未来の中から少しでも良いものを手繰り寄せられるように、また淡々とデスクに向かう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?