男と女の間には超越すべき川が流れている。
ごめん。
男はいつもそれしか言わないし、
女はいつもそれを受け入れる。
だから世界はうまく回っている。
今までの自分もそうだったなぁ、と伏し目がち&遠い目でこの映画を観て実感できた。
自己憐憫の塊だけで築き上げたしょーもない男のプライドを見事に自分の胃袋で消化し、愛ある生き様に昇華させてくれる女の度量。
やっぱり、ウディ・アレンは正しかった。
「地球は女で回っている」(邦題だけどw)んだね。
劇作家、根本宗子作の舞台「もっと超越した所へ」が映画化されたので試写を観た。
原作舞台は観ていないし、演劇自体にそれほど知識も興味もないので、事前に公式サイトさえもチラ見せず、先入観ほぼゼロでの体験。
あ~、はいはい。
よくある典型的ダメ男に尽くすことで自分の存在意義を見つけたがるダメ女の話ね、と思いきや、、、、
溜息と笑いとイライラと共感とジ~~ンと涙と「ん」?まで付いてくる、超絶エンターテイメント作品。
四組八人の演者全員の役作りのクオリティーの高さ、脚本のダイナミズム、演出/編集の巧みさ。
全部が高次元で融合した、マッチングアプリでもそうそう見つけられないような組み合わせ。
演劇じゃなきゃ出来ないような世界を映画でもちゃんと再現、いや映画だからこそ出来た表現の数々が、もっと超越した所へ連れて行ってくれた。
ちなみに、彼氏彼女、夫婦などのカップルで観ると、愛が深まって一層のラブラブ人生になるか、劇場を出た瞬間、いや観ている途中でケンカ別れするか、、、、結構な博打になるんじゃないかと思うような作品です。
そういう意味でもエンターテイメント性高いかもねww
男女平等とかフェミニズムとか、机上や建前でケンケンガクガクやってる学者さんや文化人たちにこそ、こういう「ファンタジーっぽいけど、いや実はこれこそリアリティーじゃん?」という所へ行って欲しいもんですね。
10月14日からTOHOシネマズほかでロードショー。
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