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上質な文章を味わう贅沢が小さな文庫から『須賀敦子全集第1巻』河出文庫

自分は、竹西寛子さんが、最愛の作家である。竹西さんと並ぶくらいに好きな文筆家が須賀敦子さんである。特に、竹西さんが日本だとすれば、須賀敦子さんは、ヨーロッパである。彼女の文章には、ヨーロッパへの深い知識だけでなく、生活者の視点からの温もりが感じられるからである。

第1巻の収録作品

彼女の作品が、このように手軽に文庫で読めるのは、幸せとしか、言えない。しかし、欲深い自分は、出版社が許せば、電子書籍としても、出版してほしいと切に思うのである。そうなれば、だんだん小さい字が厳しい自分には、文字の自由な拡大で読みやすくなるのである。

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