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読書記録No105『生きるための哲学』

生きづらい世の中で、私たちは生かされている

今回読んだ本は、愛着障害シリーズでおなじみの岡田先生の著書。

この本は、様々な境遇の生きづらさを抱えている方々の
生き様を感じられ、勇気の出る一冊だと感じました。


そして同時に、生きるって大変なことだなと改めて思いました。


生きづらい=自分の人生を生きることができていない
ってこと。

無意識のうちに親から言われていた言葉やSNSで聴いた言葉に引っ張られ、自分の人生の決断を他人に委ねている。

または、誰かと関わる時に意見が合わずにぶつかったり、もしくは関わることが上手くできなかったり。

でも、周りの人がいるから自分は生きていると実感できるのも事実。自分の中で基準をもち、自分で決断していく、自分の人生を生きることで、はじめて周りと共存できると思いました。

生き方について、様々な繋がりが見えた

読んでいて仏教の四苦が頭に浮かんだり、問題の多くは家族との関わり、愛着の問題から来ているとも思いました。

またアドラー心理学の「人間の悩みは対人関係である」という言葉も読んでいて、頭に浮かびました。

ただ状況は違えど多くの悩みは、先人達が経験済みで、本やお話を聴いて様々なケースを知っていくことの大切さを感じました。


読んでいて、「わかるわかる」という例がいくつも出てきたので、自分と照らし合わせることで「私はこんなことにも捉われているのか」と内省することもできました。

例えば、小学生の頃に10個下の弟の送り迎えや休日に遊びに連れて行ったりなど、面倒を見ることで弟から頼られていることを通して、自分が生きていることを無条件に実感していました。

そんな私自身もここ数年、愛着障害を認識して、ようやく少しずつ、真に親から自立してきていると思います。(まだまだ課題とは向き合い中ですが)

改めて、日々隣で笑顔で支えてくれている妻に感謝、周りの方々に感謝。

今も、これからも、生きづらさを抱えている人に対して、思うがまま、感じるがままに生き、迷うことなく日々の営みに熱中できるように、お手伝いしていきたいと強く思った一冊した。

定期的に読み返していきたい素敵な一冊です。

・自分の生き方を大切にしたい方
・生きづらいと感じる方
・自分や大切な方の心を軽くしたい方

こんな方々にオススメです!

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