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ドラマ「silent」感想(9話)

※ネタバレ含みます

今回は、想と家族のお話。大学時代に公園で想と紬が会ったあとのシーンから始まります。

だんだん耳が聞こえなくなる想
想は「補聴器の不具合」として誤魔化していたけれど、実家に帰っているときについに完全に聞こえなくなってしまった。家族全員、哀しくて、しんどくて、どう向き合ったらいいかわからない戸惑いがあり。こちらも見ているのが辛かった。CDが割れたのはこのとき。だから、母はCDを捨てたがっていたのですね。

想の姉の心配事
想ばかり気にかける母に、不満を持つ姉。妊娠し、難聴が子供に遺伝するのではないかと不安になっているのに、母が自分を見てくれず、感情爆発。その子が生まれてから検査したところ、耳の異常なく、みんなで安心した描写がありました。でも、想は中途失聴者です。甥っ子がこれからどうなるかはわからないし、解決していない気がするのですが…。いつか想も直面する問題だからかな…。

家族を繋ぐ萌
家族がバラバラにならないよう、想が一人にならないよう、支えてきたのは萌でした。手話を覚えたり、兄のもとに通ったり、妊娠中で不安定な姉をフォローしたり。いつかまた想がCDを手に取りたくなる日を、一番信じて願っていたのは、萌なんじゃないかな。

想の運命の人?湊斗
なんか…想にとっての運命の人って湊斗じゃないの?ってぐらい、湊斗、いい働きするよね。過去シーンで、想と連絡が取れなくなってしまっても、年賀状でメールアドレスを知らせ、想を諦めずにいたことがわかりました。今も、想と同じタイミングで帰省してるし、想と仲良く話しているところを偶然とはいえ想の母に見せてるし。紬が想に宛てたメモも、湊斗から想の元に戻りました。

想と母
やっと本音を話せましたね。「心配させるから話さなかったけど、これからは話す」と伝える想に対し、「親になんでも話さなくていい、もし私たちのことを思い出したら、話せばいい」と返す母。2人の間のよそよそしさがなくなり、母も想も嬉しそうです。

賑やかさを取り戻す、佐倉家
避難させていた想のCDを、想に返す萌。姉も加わって、3人でCDを棚に戻しながらわちゃわちゃする、このシーン好きでした。
姉からも想からも「CD割れてるから気をつけて」と心配される、いつまでも末っ子の萌。姉のCDをうっかり借りパクしている想。そんな想を怒りつつも、しょうがないんだからと許している姉。家族以外の前では見せない姿なんだろうなと思いました。
そして3人の賑やかな声を、下の階で聞いている父母。温かい場面でした。

東京に戻って、紬に会いに行く想
これからの想は、歌詞によって音楽と触れ合っていくんですね。想と紬を繋いだ、音楽との新しい向き合い方です。想と紬も、またひとつ新しい向き合い方を身につけたということなのかな。

月を見て「晴れてるね」
いやいやいや。最後にとんだ爆弾を落としますね。以前、湊斗は紬とデート中に、月を見て「晴れてるね」と言っていましたが、もともとは想の言葉だったのですね。なんとなく想っぽい発想だなとは思っていたものの…。湊斗は、紬に「そういうところ(発想)好き」と言われて、複雑だったんだろうな。湊斗が自信を持てなかった理由がここにきてまた追加されるとは…。
収まるところに収まったことを暗示するシーンがあるはず、と以前の感想で書きましたが、まさか湊斗を絡めてくるとは…。私たちに明かされたのが、湊斗が前向きになっている今でよかった。

これからのこと
想のお姉さんが、自分の子供に難聴が遺伝するのではと不安がっていましたが、当然、想もいつか直面する問題。想はそのことで、紬との未来を悩むのかな。
紬は「湊斗」呼びしているのに対し、湊斗は頑なに「青羽」と呼んでいる。まだ紬への想いがあるからこそだと思います。大学生の想はひとり抱えてみんなから離れたけど、今度は湊斗がストッパーになってくれそうな感じですね。
だから想の運命の人は、湊斗なんだって…。

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