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思い出し泣き

思い出して、泣いた。

小学生ぶりくらい。

優しい微笑みも
眠った横顔も
力の抜けた指先も
呑気な笑い声も
積まれたお酒の空き缶も
汚ねぇ部屋も
俺は好きじゃないと言っていた声も
何考えてんのかわからん眼差しも

あーーーーー好きだったのだと

これほどまで鮮明に、人のことを記憶してしまっている。


なんてこと。
なんてこと。


なんて、
なんて、
なんて………


呆れるほど、美しい記憶。

記憶の中、とても鮮明に
そこにあるかのように息をする

触れる、
触れ、
透き通り、
染み、
刺す、
記憶たちよ


もう、連絡は途絶えた。
2週間も音沙汰がない。

わたしからは連絡しない。できない。

夏が始まる前に、
あなたと出会えて良かった。


夏の雑音が
私の心を掻き回すだろう。


それくらいで。
それくらいが。
丁度いいので。



素敵な画像お借りしております!
ありがとうございます!

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