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覚えておきたいもの、忘れてしまうもの

数週間前、昔から好きだった映画を映画館で観た。自分が生まれた時くらいに公開された映画で、今までは自分の家でしか観たことがなかったものが小さなシネマで2日間限定で上映されたのである。 

何回も観るとその時々で少しずつ感想が変わってくる。初めて観たときなんて、「今を輝く大スター2人が共演してる!若い!かっこいい!」くらいの感想だった。笑ってしまうくらい単純な感想。

数年に一度観ているはずなのに、あれ、ここってこういう流れだったっけ、となるようなところもあるから人間の記憶は面白い。
内容の美しさにまたうるっと涙が出た。
細かなところが覚えていられなくても、この映画を好きだな、また何回も観たいな、と思ったこの気持ちはずっと覚えていたいな、と思うのだ。

と、書いておきながらなんだが私はびっくりするくらい色々なことをすぐに忘れてしまう人間なので、映画を観た後そう思ってたこともすぐに忘れてしまっていた。

そんな今日、なぜかとある実写化映画の話を友人としていて(私的にはキャストがイメージと違う)、何年も前に見た村山由佳さんの小説の映像化作品が、あまりにも何から何まできれいだったことを思い出した。キャストや映像の撮り方など、すべて小説の世界のままだ、きれいだ、と思ったことを思い出したのである。また小説を読みたいし、読んだうえで映画を観たい。

けどきっと今日そう思ったこと、小さいけれど大事に思ったことも、日々の生活に忙殺されていると忘れてしまう。
今後は自分のための備忘も兼ねてここに記録しておこう、とnoteをダウンロードしてみた。
生まれてこのかた日記のようなものは書いたことがなかったけれども、覚えておきたいことを覚えておきたい。

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