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パッケージのこと

こんにちは、『mirume 深緑茶房(工事中)』の松本壮真です。

『mirume 深緑茶房』になるにあたって、パッケージを変更する事になりました。今日はパッケージの事を書きたいと思います。

パッケージデザインは『株式会社kenma』さんにお願いしました。
#「伊勢茶ハガキ」「mute」をデザインしてもらった

先に『mirume 深緑茶房』の「mirume」の意味を書いておきます(詳しい記事はコチラ)。

<『mirume』の意味>
・「若い芽を使った品質の良いお茶をご提供します」
・若いメンバーで「新しい挑戦をどんどんしていこう」という意志

そして、これが最初のデザイン原案です。これはkenmaのインターン生がアイデアを出してくれたようです。

こんな感じで、「連続した同じ模様を使うことで、印象に残りやすい&色を変えたりする事で季節感を出せるから良いんじゃないか?」みたいな話から始まりました(たぶんそんな感じだった気がする)。

あとは黄色と青色の交差によって新芽の色(緑色)になる、というのもポイントでした。


新店舗のイメージとして『カジュアルすぎない&高尚にしない』を考えていました。何度もnoteには書いてるかもしれませんが、「格式を下げずに敷居を下げる」を意識しています。

「お茶ってこういうものだから」とか偉そうに高尚なものにはしたくないと思っています。やはりお茶農家として生まれた事が影響しているのか「お茶を楽しんでもらいたい」という気持ちが強いです(日常的に飲むものとして育ってきたので「お茶=嗜好品」というのも少しだけ引っかかったりもします)。

一方で、ウチがやるべき事としてペットボトルほどのカジュアルさは違うだろうとも思います。せっかくお茶農家生まれの僕が始める日本茶カフェなので、素直に美味しいと思うお茶をおすすめしたいと思います。

こういった思いをパッケージにも反映できればと思いました。

そうして色々とkenmaで試行錯誤してもらって、(ほぼ)最終形のデザインがこちらです(文言は変わる予定)。

↓↓↓これこれ

正直な最初の感想は『えぇ、さすがプロや……』でした(笑)

原案の要素は残しつつアップグレードされたように感じました。「ポップすぎず高級感を出しすぎず、絶妙なところを狙ってきたいと思ってる」とkenmaの今井さんから言ってもらっていたのですが、『まさに。』でした。

これちなみに、一見すると緑のチェック柄に見えますが実は「黄色と青の線のチェック柄」です(アップにしてみてください)。このへんも僕が気に入った理由でした。
※追記:ごめんなさい、アップにできないですね(笑)よかったら実物を見に来てください笑

詳しく説明しますね。

このパッケージのポイントとしては
①ポップすぎず高級すぎずな絶妙なデザイン
②黄色と青色が交差する事によって緑色に見えるデザイン

他にもありますが、大きくこの2つです。

前述したように「カジュアルすぎず高尚すぎずお茶を伝えたい」との思いから①のような要素が入りました。

②について詳しく書きたいと思います。

これは店舗の場所と僕の価値観が大きく反映されています。

店舗の所在地

店舗の所在地は、四間道と円頓寺商店街の道が交わる場所にあります。

これは『カジュアル(円頓寺商店街)』と『伝統と格式(四間道)』の異なる2つの文化が交わる地点であり、普通の交差点とは少し違います。

カジュアルでもない、高尚でもない、そんな場所にお店を出せる事を嬉しく思います。まさに僕の価値観を表した場所でした。

黄色と青のどちらが四間道というわけでもないんですが、『2つの文化が交わる』という意味をチェック柄に込めています。

もう少し言うと、「2つの文化が混じり合う事で全く新しいものが生まれる(黄色+青=緑)」「(これから提供していく)新しく見えるものも2つの文化に根ざしている」という意味を込めています。

僕の価値観の話

僕は三重県に生まれました。三重県って不思議なんですが、西と東の文化が混じり合った場所なんですね。

お餅の形が四角だったり(東)丸だったり(西)。肉じゃがの肉が豚肉だったり(東)牛肉だったり(西)。あと『どん兵衛』も三重県は関西版と関東版の両方が販売されています。

そんな文化がゴチャゴチャに混ざりながらも何の疑問も持たずに当たり前に生活する人たちの中で僕は育ちました。正しいとか間違ってるとかではなく、素直にそれらを「違い」として認識していました。

「違いをわかった上で(認めた上で)まとまる形に合わせていく」事を『和する』というそうです。

「てりむくり」とは「対立も対比もせずにそのままを受け入れる」「矛盾しているものも直そうとせず、分ける事もせず、それをそれとして受け入れる」という意味があるそうです

これらは華道の先生から聞いた話なのですが、僕の中ですごく残っている言葉です。これらの価値観が僕は好きで、三重県のような環境で育ったのもあってそれを当たり前のように持っていました。

お互いを尊重した上で、矛盾していてもそれを上手くまとめるようにしていって文化が混じり合うこと。否定だけをせず、正解だけを求めず、新しいものを生み出していくという事に価値を感じます。

チャック柄にはこういう意味がありました。

すごく良いデザインにしていただいたなと感じています。また近いうちにロゴの意味とかもお伝えしたいなと思います。

ではまた。

最後に手提げ袋のデザイン案(まだ未決定)を載せておきます。こうやって少しずつ前に進んでいるのが楽しいです。


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