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オリンピックから考える“組織の3要素”【情熱社長倶楽部】VOL.115


平素より大変お世話になっております。
ソリューションの長友です。

ついに東京オリンピック2020が開幕しましたね。
スポーツ観戦が大好きな私は、専門雑誌を片手に
毎日各競技をチェックしています。

個人競技では1人ひとりの努力を感じたり、
団体競技では、チームワークや互いの信頼関係を感じたりなど、

私自身も勇気をもらうシーンが多く、
改めてスポーツが人の心に与える影響の大きさを感じています。


また、今回のオリンピックは大会の様々なシーンから
「多様性」というキーワードを感じることが多く、

国ごとに捉え方は様々であり、時代と共に
変化することの大切さと難しさを感じます。


さて、組織においても
性別・年齢・国籍など属性的な条件が異なったり、
大切にしている価値観やライフスタイルなどの
思考的な条件が異なったり・・・

様々なタイプの人や考え方を持った人がいます。

そのため「時代の変化と共に社員様の多様性を
受け入れることが出来るかどうか」は、

オリンピック同様、組織づくりにおいても
重要なポイントであると感じます。


人口の減少により採用が難しくなるからこそ、
社内においては、自社で活躍し続ける人材の育成が必要であり
社外においては、専門的な知識をもつ人材との
パートナシップを結ぶことなど、

より一層、1人ひとりの強みを活かした働き方が注目され、
組織として柔軟に対応することが必要になってきます。


ただ、多様性のある組織への変革には、さまざまな障壁があり、
すぐに着手することができないことは私も十分に理解できます。

そのような中で、私が自社やクライアント様先で
「多様性を活かす組織づくり」を実践する上で
大切にしていることは

組織論学者のチェスター・バーナードさんが提唱している
「組織の3要素」です。


組織の3要素とは「共通の目的・目標」
「コミュニケーション(直接対話)」「貢献意欲(協働意識)」
であり、改めてそれぞれの要素を実施する上で、
大切なことをお伝えしたいと思います。


「共通の目的や目標」においては、
まずはそれらを明確に言語化し、
誰でもわかるような言葉で伝え続けていくことです。


伝えるときのポイントは、語っている言葉が
「経営者である自分自身が心から実現したいものであるかどうか」
ということです。

インターネットで調べて見つけた誰かの言葉では、
やはり“想いが乗った言葉”にはなりづらくなってしまいます。


「人前で話すのは苦手」「想いはあるが言語化できない」
というお話を聴くこともありますが、
未来を描き語るのは経営者の役割ですので、
向き合っていきましょう。


「コミュニケーション(直接対話)」においては、
相手に伝わるまで伝え続け、時には意見をぶつけ合いながら、
お互いの認識を確認し合うことです。

この際のポイントは、
お互いの役職や立場などに遠慮をしないことです。

よく組織で起こるような
「部署間の壁」や「情報共有不足」などは、
1人ひとりの相手に対する思いやりと気遣いが
足りないことが要因であることが多いです。

勇気がいることかもしれませんが、
まずは自分の意志を伝え、1人ひとりが持つ意志を
直接聴くことからから始めていきましょう。


「貢献意欲(協働意識)」においては、
1人ひとりの強みや弱みを考慮しながら
それぞれが出来ることを共に見つけて役割を明確にすることです。

この際のポイントは、経営者からも改めて
相手に求める役割を明確に伝えることです。

経営者含め「誰か一人だけが頑張る組織」では、
成長に限界があります。

1人ひとりが持っている力を信じて任せていきましょう。


以上が、「組織の3要素」を実践する上で大切なことになります。

組織が、ある日いきなり変わることはありません。

時間や労力がかかったとしても、
まずは1歩を踏み出すことが、大きな変革へとつながります。


自国で開催し“多様性”が注目されているオリンピック期間中に、

是非自社の「多様性の活かし方」や「組織変革」についても
考える機会にしていただければと思います。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。


長友 威一郎



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