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経営者に実践してほしい“頭の整理”の進め方【情熱社長倶楽部】VOL.177

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【今週のご相談内容】

「経営者が未来を考えることが大切!」とよく聴きますが、
正直、なかなかそのような時間を確保することができていません。

どうしても、今目の前のお客様対応や、
社内事の対応に追われています。

ただ、そうはいっても解決しないので、
振り返りの時間を強制的に確保しました。

時間を無駄にしないためにも、良い振り返りをし、
未来を考える時間にしたいと思っているのですが、
どのような手順で、誰と振り返りをすることがお勧めでしょうか。

また、私がそのような時間を確保するにあたり、
幹部に伝えておかなくてはいけないことなどあれば
お教えいただきたいです。

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【今週の回答】

ご相談いただきありがとうございます。
代表の長友です。

ご多忙の中、未来を描く時間を確保できたことは
とても素晴らしいことですね!

今回の件で「時間の確保は可能である」
ということが証明されましたので、

是非、今後も定期的に
未来を描く時間を確保していただければと思います。

さて、お勧めの振り返りの手順ということで、
“誰と”ということに関しては、
まずは、経営者様1人で考える時間を作って欲しいと思います。

なぜなら、経営者様と幹部の方々では、
視座と思考が異なる可能性があるためです。

そのため、まずは経営者様の思考の整理をすることで、

①経営者としての決定すべきこと
②幹部と共にすり合わせ、経営者が決定すること
③幹部と共にすり合わせ、幹部に決定権を与えること

など、議論の軸を明確にしておくことが重要です。

ここからは、振り返りの手順をお伝えします。

まず最初に、過去のスケジュールが把握できるものを
用意することがスタートになります。

そして、「社内」「社外」の2つの視点から
どのような出来事があったのか、
プライベート面も含めてすべての事実を、
1か月ごとに洗い出していきます。

1か月ごとに振り返ることで、
当時の自らの思考傾向や、取り組みの特徴などを
再確認することができます。

そして次に実施することは、
洗い出した事実を見ながら、

・会社として良い効果が得られた出来事
・良い効果が得られなかった出来事
・やり切ることができなかった出来事

整理し、それらの共通点や傾向を再確認することです。

これらを実施することで、成功体験を再現し、
失敗経験を回避するためのポイントを掴むことができ、
思考が整理されていきます。

このように、現状の思考が整理されたら、
次は「未来を考える」フェーズに入ります。

成功体験も失敗体験もポイントが分かっているからこそ
いつも以上にスムーズに未来に対しての思考が広がり、
新たな発想が生まれるのではないでしょうか。

ただ、“未来”と言っても、
3年後、5年後、10年後と様々なスパンがありますので、
まずは考えていきたい“未来”を設定します。

そして、実現したいことをすべて洗い出し、
優先順位、期日を決めていきます。

優先順位の決め方は企業様によってさまざまかと思いますが、
私がよく基準にするものは、「実行難易度」と「組織への効果」です。

比較的実行しやすく、組織への効果が高いものから着手していきます。

未来で実現したい項目の優先順位が決まったら、
その項目を実現するための「協力者」を選定していきます。

ここでは是非、幹部の方はもちろん、
社員様の強みを思い出しながら、巻き込むべき人を
決定していただければと思います。

以上が、振り返りのお勧めの手順です。

経営者が、現状と未来を整理した後であれば、
きっと、幹部の方ともより良いすり合わせが出来ると思います。

勇気を持って確保した大切な時間が、
有意義なものになることを願っております!

最後までお読みいただきありがとうございました。

長友 威一郎


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