【5月組織づくりテーマ】理念浸透
**********************************5月の組織づくりテーマは「理念浸透」です。
社員様に大切にしてほしいことを言語化するために何が必要なのか?
そこで、お客様先や社内で理念浸透の支援をしている、
福岡拠点の永坂さんにインタビューをしました。
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福岡拠点:永坂 紗希 さん
Q:お客様と関わる中で、「理念が浸透しているな」と感じたエピソードがあれば教えてください。
遊技業をされている企業様の若手の副主任の方が、理念ができてから、お客様に接する姿勢が変わったと話してくれたことです。以前は、お客様が負けたお金が会社の儲けになるという業界の当たり前がある中で、どのように「ありがとうございました」と言ったらいいのかを迷うことがあったそうです。しかし最近では、お客様に「ここに来て良かった」と思えるような関わりを意識した結果、「他で負けるくらいならここで負けたほうがいいね!●●さんも話相手になってくれるしね」というお言葉をいただいたと教えてくださいました。
他にも、ソリューションと行なった「1品対決」というそれぞれ料理を持ち寄って競い合うイベントの際に、店舗に来ていた飲食店をされているのお客様に相談し、一緒に作った料理を持ってきてくださることもありました。
このような、遊技業界の常識に捕らわれることなく、目の前のお客様のためにやるべきことを実践しお客様に喜ばれている姿から「理念が浸透している」ことを感じました。
Q:お客様と関わる中で、理念浸透の難しさを感じたエピソードを教えてください。
理念は、社員全員が大切にする価値観ですが、最初に中心となるのは社長です。そのため、どうしても最初は温度差が生まれてしまうことに、難しさを感じました。
例えば、ある企業様では普段「理念」のように目に見えづらい共通の目的よりも、「営業数字」という目に見えるものを重視する文化が根付いていました。そのため、社長が「理念」をつくり提示をしても、「営業数字とどのように繋がっているのか」と、社員様には理念を掲げる意味が伝わらないということがありました。もちろん、社員様も反発をしたいわけではないので、社長がつくった理念を大事しようとするのですが、どうしてもただ唱和するだけのものになってしまって・・・
ただ、この経営者様も、そのような企業文化を変えたい!という想いで、理念をつくられ、浸透を目指されています。なので「最初はこんなものですね!」と話しながら、少しずつ、共感してくれる社員様を増やしている最中です!
Q:そのような企業様が理念浸透をする際には、どのようなことから始めることが大事だと思いますか?
社員様に、理念の中にひとつでも「自分が共感する部分」を見つけてもらうことかなと思います。「理念」と聞くと「全部この価値観でやらないいけないんだ!」と思ってしまいがちですが、最初から全部に共感するということはできないと思います。だから、どんなに小さなことでも「ここは共感できる」を見つけてもらうことが、理念をより身近なものにする1歩なのかなと思います。
Q:理念や伝えたい言葉を言語化することの大切さを感じたエピソードを教えてください。
自社の話なのですが、長友さんと、ソリューションの理念、ミッション、ビジョンを言語化するための会議をしていたときに、その必要性を感じました。長友さんとは、普段これだけ話す機会があって、近い存在でもあるのですが、それでも言葉の捉え方が違っていたり、背景を確認しながら進める場面があったので「言葉で伝える」ことと「言語化されて見える化されている」ことには大きな違いがあることを感じました。
特に、自分の会社だと、自分の想いや解釈も入りやすくなってしまうので、余計に「言葉」だけでは伝わらりづらいものがあるなと感じました。
Q:頭の中にある想いの「言語化」が苦手な場合、何から着手することをおすすめしますか?
まずは、その想いが実現された具体的なシーンを、できるだけ身近なところからイメージすることをおすすめします。お客様からどんな声をもらっているのか、社員様はどんな表情をしているのかなどなど・・・。身近ところのイメージであれば、社員様もイメージがしやすいと思うので、先程伝えた「共通点を見つける」こともしていただきやすくなると思います。
Q:理念が浸透している状態とはどのような状態だと思いますか?
「理念」が、常に社員様の判断基準になっている状態だと思います。何かを決めるときに、「これってそもそも理念に反しているよね」とか「それは考えに沿っているからやってみよう」という会話がうまれてたら素敵ですよね。さらに、その判断を社長だけではなくて、幹部や現場の方ができることがとても大切だと思います。
Q:理念浸透の上で一番大切なことはどのようなことだと思いますか?
まずは経営者様が「この理念を中心に仕事をしたい!」「この理念を大切に生きていきたい!」と心から思っていることだと思います。経営者が心から思っているから、その気持ちは社員様に伝播していくんだろうなと、多くのお客様を見ていて感じます。
冒頭でお話した遊技業のお客様も、一番理念を語って、理念にわくわくしているのは社長ですもんね。ものすごいエネルギーを感じるので、きっと社員様も同じように感じてるんだろうなあと思います。
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