じゃがいもよりも土をいじるほうが楽しいらしい
実家は今日はじゃがいも掘りの日だった。
実家にはそこそこ広大な畑がある。
じゃがいもは耕運機で掘り出しても良いのだが、それでは傷がつく…ということでなんと手作業で掘り出すのだ。
生粋の農家ではないにせよ、そこそこの時間がかかるので、できれば手伝って欲しいという。
長男は家から出たがらない。
次男は最近は友達と遊んでばっかりで実家に行くことはほぼなくなってしまった。
そこで小学1年になったばかりの三男に光が当たる。
三男はなぜか虫とか植物、動物が好きらしい。
いろんな生き物の世話をすることが多いのだ。
じゃがいもも例外ではなく、彼は進んで手伝いをしようとする。
親が「疲れた〜」と家の中に入ってしまっても、彼は爺ちゃんと婆ちゃんにくっついて結局、最後までじゃがいもを掘っていた。
三男は昔はお母さんにベッタリだった。
いや、今でもお母さんにベッタリなのだが、その度合が少し薄くなったなと思う。
小学校に上がってからだろうか、友達と遊ぶことが増えた。
自転車を乗り回し、いろんな子どもと駆け回って、遊んでいる。
「さっきの子、誰って言うの?」
「え〜〜?誰だっけな〜〜?名前わかんない!!」
なんてやり取りがあるくらい、彼にとっては名前とか偉そうとかそういう次元を持ち合わせていない。
歳が上でも、入り込み、仲良くできてしまうのだ。
※時としてたまに迷惑なのだが(笑)
彼の特性でもあるが、行きたいと言ったら行くまで言い続け、食べたいと言ったら食べるまで言い続け、やりたいと言ったらやれるまで言い続ける。
これができるのは粘り強さでもあると思う。愚直に自分の欲求に素直になれるのだ。
今は大人になった僕。
彼の純粋さを見て、立場や、空気や、雰囲気、社会なんかに飲まれてやりたいことができないのは本当にもったいないことなんじゃないかって思ったりした。
彼のような純粋な生き方はもうできないのかもしれない。
でも、頭をカラッポにしようって意識することはできるんじゃないか。
彼の生き方を見て感じる、今日このごろだった。
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