
公平と平等と公正の違いって分かりますか?
人気なので音声も作ってみました。音声で聞きたい人はご活用ください。
こんばんは、ソルティーです。
よく教育で話題になりますね。
「学校では『みんなが同じになるように』する」
って。
まぁ、よく考えたらテストの点数や、順位付けなど比べることもあって、整列や、制服、頭髪…などなど、最近ではよく話題になりますが、そこはみーんな同じ無個性に持っていくことを美徳とする学校はまだまだ多いです。
さて、そうした時に僕らは結構簡単に平等って言葉を使いたがります。
でも、似たような言葉で公平と公正って言葉があります。
この辺りをちゃんと分けて、意識して使うために改めて勉強していきましょう。
公平とは
すべてのものを同じように扱うこと。判断や処理などが、かたよっていないこと。
つまり、全て同じように扱うことですね。
差別することもなく、ひいきすることもなく、みな同じように取り扱うことです。
例えば景品の出る競技に出た時、1位の人には豪華な景品を与え、2位には次に豪華な景品を与えるような場合、これを公平と言います。
なぜかというと、誰もが同じようなルールの元で動いて、その結果が示されたからです。
公平は条件や、能力を考慮した上で同等に扱います。
平等とは
個人間に、あるいは集団間に、なんらの差別もない状態をいう。
全てのものに対して、差別や偏りがなく、みな等しいということを重視している様ですね。
例えば景品の出る競技で、1位でも最下位でも参加した人にはまったく同じ景品を配るのが平等です。
平等は偏り、差別の違いがなく、それぞれの状況や、能力・適正などはまったく考慮しない点が特徴です。
公正とは
公平でかたよっていないこと。明白で正しいこと。
最初に、公正を語る上で、理解しておいて欲しいことがこの公正性について度々、話題に上がってくるほど難しいということを理解した上で先をお読みください。
公正とは全てにおいて偏りがなく、正しく扱うことです。
どういうことかというと、公平は条件や、能力を考慮した上で同等に扱っていきますが、それが正しいかどうかは考えないのです。
その公平に扱っているコト自体を「本当にそれで良いの?」と公平の扱い方を今一度考えることを公正と言います。
平等と公正さについて書いた資料があります。
よく見る図ですね。

だけど、この図は実は正しくなかったりします。
この図を出している原本を翻訳するとこんなことが書いてあります。
平等は公平さを推進させるために全員に対して同じものを与える。しかし、それが正常に機能するのは全員のスタート地点が同じ場合に限られる。この場合では全員の伸長が同じ時だ。
公平さは人々を同じ機会へのアクセシビリティを確保すること。個人それぞれの差異や来歴は、何らかの機会への参加に対し障壁となることがある。なので、最初にまず公平さが担保されて初めて平等を得ることができる。
と書かれています。
すごく難しいのですが、公平さと平等を確保するためにはそれが正しいかどうかよく検討する必要があるんだと言える文章だなと思うのです。
ということで、正しい絵はこんな感じ。

もはや、平等や、公平とは次元が違う場所に公正はあるとも言えるのではないかなと思うのです。
そのためには壁なんかなくても良いという、自分たちも周りも高い次元にいないと実現しないことかもしれません。
でも、本当に大事なことはそういうことなんだろうな…と、これからの教育を考える上で忘れないでおきたい大事なお話です。
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