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37℃

残念ながら、ぬいぐるみに体温はない。

そりゃあ私がずっとくっついていれば、あたかも体温があるかのようになるかもしれないけれど。

でも、私の体温を超えることはないのです。


何が言いたいか。

私は誰かの温もりを、感じたい。

なんか、ハグとか、したい。


でも、一つ懸念点がある。

自分から誰かの肌に触れるのが、とても怖い。


自分が欲しているものなのに、いざそれを得たときには、なぜか罪悪感が勝ってしまう。

素直になれればいいのにな。


そんなことを思っているとは気づかれないように、私はぬいぐるみを抱きしめる。

嗚呼、聞こえるのは私の鼓動だけ。

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