一気読みしてテンションもお金もぶっ飛んだ話

感染症の影響で外出自粛の春。職業柄リモートワークにはならないので、私は通常通りの平日を送っていた。休日には遊びに行けずただただ仕事をこなす日々。さらに一人暮らしなものだから、ゴールデンウィークなんかは言葉を発しなさすぎて声帯が鈍ってしまった。
お家時間!この機会に Kindleを利用しはじめた。 Kindle媒体は売り切れだったのでiPhoneで読んでいる。Amazon Kindleめっちゃ便利ィ〜〜。

ゴールデンウィークにNetflixで『僕のヒーローアカデミア』3期分を一気に観た。めっちゃ熱い。三十路手前のゴールデンウィークとは思えない熱い連休だった。3期観終わってからも続きが気になる気になる、けど漫画は置く場所も無いしそもそも買って帰るのも重たい。と言うより今すぐ読みたい(深夜1時)。

そんな時に、 KindleがiPhoneでも利用できると知ってしまった。
はじめは様子見で3冊分を購入したが、読み終わった時にAmazonがそっと「次の3冊はこちら」と購入ページに案内してくれる。優しい。さらに便利なのは「ワンクリックで購入」できちゃうこと。なんか26巻分、読んじゃったわ。なんならそのまま別の漫画も読んじゃったわ。

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『僕のヒーローアカデミア』堀越耕平 作


「多くの人間が“個性”という力を持つ。だが、それは必ずしも正義の為の力ではない。しかし、避けられぬ悪が存在する様に、そこには必ず我らヒーローがいる! ん? 私が誰かって? HA―HA―HA―HA―HA! さぁ、始まるぞ少年! 君だけの夢に突き進め! “Plus Ultra”!!」

熱い!少年漫画!って感じ。主人公のデクはもちろん、クラスメートもクラス外の子もちゃんと活躍が描かれているので全員に感情移入できちゃう。なんでそんなことしちゃうねんっていう行動も、そこまでの感情描写があるから…アニメは節目で必ず泣いてしまった。嘘くさいけど三十路前の涙腺はめっちゃ弱い。高校生の青春は眩しすぎて涙も出る。
体育祭のお茶子ちゃんと爆轟さんの対戦が好き。あと轟君とヤオモモちゃんが協力して先生倒す所。教師陣の能力描写があるのも熱いの。先生が「みんな強いやん!」っていう能力を持っているわけではなくて、「それだけ?」みたいなシンプルな人もいるの。でも使い方とか戦略に工夫があって、「経験が出てる…かっこいい…」ってなった。天才だからめっちゃ強いってわけじゃない。だからみんな考えて自分の強みを伸ばそうともがくのが良い(もちろん周りと比べていろいろ考えちゃったり衝突したりするんだけど)!
今(2020/07/05時点)で27巻まで出てるんですね。新刊出てるじゃんこの後読みます。

『さんかく窓の外側は夜』ヤマシタトモコ 作


「書店員の三角は、昔から不気味なモノを視てしまう体質で、除霊師の冷川にその才能を見い出され、無理やりコンビを組まされてしまう。冷川はすご腕ではあるが、情緒や生活能力に欠けており、お茶出しや「空気読み」など三角の出番は多い。そんな中、ある殺人事件に遭遇し…。日常に潜む恐ろしくかつ不思議な現象を見つけてはズバリ解決☆ 凸凹コンビの霊感エンタメ!」

これはどれだけ本屋さんを周っても売り切れていた漫画。作者さんの絵が好きなので欲しかった!怖い!「日常で視界のはしっこにナニか映ってる」感じの怖さがあります!ちょっと戻って読み直したら「うわここにもおるやん!」「ここからおかしかったんか!」と気づいて怖くなる!絵がすごく綺麗!今8巻まで出てるんですけど!登場人物が揃ってきて謎がゆっくり丁寧に紐解かれていっています!ハラハラする!はやく続き読みたい!!!
あと本屋さんだとこの本はおそらくBL棚にあるんだけど、友達と「この話はBLなのだろうか…」という話になりました。そこを忘れちゃうくらい何回も読んじゃいます。

『よるくも』漆原ミチ 作


「この[世界]には、上・中・下、がある。富めるものの住む[街]。貧しいものの住む[畑]。その下に、深く、暗い[森]――。[畑]でうまい飯を出す高岡飯店。看板娘のキヨコは、母をささえながら店を切り盛りするはたらき者。ある日、店の常連の“裏の仕事の手配師”中田の頼みにより、[森]からやってきたという殺し屋「よるくも」の毎日のメシの面倒をみてやることになった。「よるくも」は[森]に使い捨ての子供として生まれ、感情を持たず、痛覚を持たず、読み書きの知識を持たないままに育ち、中田の指示により殺しの仕事を日々こなす青年。キヨコとよるくもが出会うことにより、[世界]は少しずつ壊れはじめる――圧倒的に鋭利な新才能が描く、愛と暴力の悲劇、開幕!!」

漫画アプリで試し読みして「うわああああ!」ってなってまとめ買いした。「楽しい!おもしろい!」というよりも、1巻2巻で絶望して頭を抱えて、「よし!完結してるな!最後には希望があるはず!見届けたい!」と感情が昂った。
「良い人」って思っていた登場人物みんな黒いところがあったな。特に主人公のお母さんの本音が衝撃だった。でもそれは、それぞれの処世術であり、生きていて出来ちゃった面であり、芯であり、単純にそこを責められなかったな。あと、目の描写がすごかった。主人公の目に光がワッと入る瞬間が綺麗で眩しかった。
話の中で「食べること」が大切な要素のひとつなんだけれど、最後のほうにヨルクモが「食べたら無くなる」ことをその次まで考えて自分の中に落とし込むシーンが好き。

『乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった』山口智 著・ひだか なみ 作


「前世でプレイをしていた乙女ゲームの悪役令嬢・カタリナに転生してしまった私。そんな悪役令嬢の未来は、国外追放か死亡のみ!? そんなのあんまりじゃない!? さらに破滅エンドを回避するために奔走していたら、今度は恋愛フラグが立ちまくり!? 一体私どうなっちゃうの――!? 山口悟が放つ大人気小説のコミカライズが待望の単行本発売!」

最近流行りの転生物で、正直「主人公の女の子がなんやかんやチヤホヤされるヤツでは…」と思ってた。思ってたけど試し読みが面白くて買っちゃった!!
他の転生物を読んだことがないので比べたりはできないんだけど、この物語の主人公カタリナさんは自分が悪役令嬢に転生したと理解したのが幼い頃だったので、そこから「いかにBAD ENDを回避するか」に重きを置いてめちゃめちゃ努力するのね。主要人物が登場するたびに開催される脳内会議が可愛い。あとは素直でまっすぐに言葉を伝える性格がとても良い。乙女ゲームの主人公にありがちな鈍感さはあるけどそんなの気にならなかった!カタリナちゃんめっちゃ好き!
時々、主要人物の女の子を励ましたり守ったりした後に「あ今の○○のイベントやったわ」「ごめんなイベント奪ってもーたわ」ってなる所めっっちゃ笑った。奪うな。

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今まで紙媒体主義だったけれど、電子書籍は特に巻数の多い本に対してハードルを下げてくれるので良い物ですね!めっちゃお金飛んでいくけど!これが大人よ!

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