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ソロ温泉の上級者は「連泊」を選ぶ

2日前に投稿した「ソロ温泉」に関する記事がnote公式「今日の注目記事」に選ばれた。

noteを始めたばかりの頃に投稿した「真夏に入りたい『川の温泉』10選」という記事に続き、2度目の注目記事である。前回もそうだったが、今回もたくさんの方に「ソロ温泉」を認知してもらえるのは大変うれしい。

実は、「ソロ温泉についてはネタ切れかな」と思っていた矢先で、そろそろこのテーマは打ち止めにしようかと検討していたところである。注目記事に選んでいただいた記事も、乾いた雑巾を絞り出すように書いた。

正直「このタイミングでなぜ・・・」という戸惑いもあるが、神様(いや、note)からの「もう少しソロ温泉のテーマを掘ってみたら」というメッセージである気もしなくもない。

ということで、もう少し「ソロ温泉」のテーマの投稿も続けてみようと思い直している。

1泊2日の旅は忙しない

今回は、「ソロ温泉の上級者は『連泊』を選ぶ」というテーマで書こう。

ソロ温泉にかぎらず、1泊2日の旅は忙しない。ソロ温泉では、観光などは後回しにし、時間をかけて温泉とじっくり向き合うことを推奨しているが、その場合でも1泊2日だとあっという間に時間が過ぎてしまう。

たいていの宿は15時チェックイン、翌10時チェックアウトがデフォルトである。

15時ぴったりに宿に着いたとしても、18時頃には夕食の時間が待っている。チェックイン後にひと休みして温泉に入ったら、3時間はあっという間である。

夕食を食べ終わったら19時過ぎ。それからひと休みして温泉に入ったら、21時頃。たらふく旅館の料理を食べ、なおかつ入浴で体が温まっているので、まもなく睡魔がおそってくる。いつもより早く就寝することになるのは避けがたい。

翌日、目が覚めて朝風呂に入ったら、まもなく朝食の時間である。チェックアウトの10時までは1~2時間。もう一度温泉に入ったら、タイムアップだ。

気楽なひとり旅といえども、1泊2日の旅程だと慌ただしく、暇をもて余すような時間などもない

ソロ温泉の目的は、忙しない日常から解放され、温泉で心身をリフレッシュすることである。1泊2日の旅でも気分転換にはなるかもしれないが、本当の意味で疲れた心身を回復させるには時間が足りない。

連泊の中日は温泉三昧

そこで、おすすめしたいのが「連泊」である。私もソロ温泉や温泉ワーケーションに出かけるときは、たいてい連泊である(近場の温泉宿をハシゴすることもある)。

2泊3日以上のスケジュールで旅をすれば、まるまる温泉宿に滞在できる「中日」が生まれる。

初日と最終日がそれなりに忙しないのは変わらないが、その間の「中日」は丸一日、温泉宿でくつろぐことができる。朝食をとった後も、浴衣姿で時間を過ごせるのは至上の幸せである。

しかも、温泉に入り放題だ。昼間は他の宿泊客も少ないので、温泉はほぼ貸切状態。自分のタイミングで、何度入ってもいい。眠くなったら昼寝するのも自由だ。日常では体験できない「空白の時間」を得ることができる

「連泊したら時間をもてあますのでは・・・」と心配する人もいるかもしれない。だが、そもそもソロ温泉の魅力は「入浴以外、何もしないことを愉しむ」ことである。とことん暇をもて余していいのだ。

どうしても心配な人は、本を持っていってもいい。スマホで映画などを観るのもありだろう。また、散策ができるような温泉街の中にある旅館を予約すれば、散歩を愉しむこともできる。

だが、1、2日であれば、案外あっという間に時間が経つものである。あまり心配しなくていい。それよりも連泊によって得られる充実感のほうが大きいはずだ。

会社員だと「3日以上休むのは難しい」という現実があるかもしれない。だが、働き方改革やリモートワークによりワーク・ライフ・バランスの大切さが見直されている昨今であれば、1日、2日有休をとるのはそうハードルは高くないだろう(もちろん職種や会社によるだろうが)。

近視眼的にとらえれば、有休を使ってまでひとりで温泉に行くことは非生産的かもしれれない。だが、少し長い目で見れば、連泊でソロ温泉を満喫し、心身をリフレッシュできれば、仕事へのモチベーションや生産性も上がる

ソロ温泉を計画している人は、「連泊」を選択肢に入れてみてはいかがだろうか。


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