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ライオンズゲートの起源

本日8/8は「ライオンズゲート」である。
スピリチュアル界では宇宙からのエネルギーが降り注いで来るということで、大いに盛り上がっている。

宇宙の扉であるゲートが開いて宇宙エネルギーが最大限に地球に注がれるこの期間に、瞑想をしたりよく水を飲んだり、いつもよりも睡眠を取ったりすることによって、アセンション(次元上昇)が加速して本当の自分を思い出すようである。

ライオンズゲートの「ライオン」とは、獅子のことであり、これは占星術における獅子座から来ているものである。

太陽が獅子宮を通過する期間のことを、ライオンズゲートと呼んでいるのだ。

ライオンズゲートの始まりは、恒星が太陽を伴って昇る「ヒライアカル・ライジング」という現象である。

この現象で最も代表的なものが、古代エジプトのシリウスが太陽を伴って昇るヒライアカル・ライジングである。

シリウスは、その明るさゆえに古くからその存在は知られており、古代エジプトではナイル川の氾濫時期を知らせる星として、エジプトの大地に水の恵みをもたらしてくれる予兆(オーメン)とされていた。

シリウスは神格化されて豊穣の女神ソプデトとされたが、その起源は女神イシスである。

エジプト第一王朝の頃からはすでに、シリウス信仰が生じ、シリウス星は「明けの明星」や「大きい方の太陽」と呼ばれていた。

明けの明星は金星のイメージが強いが、古代エジプトではシリウスであった。シリウスの語源はセイリオス(Seirios)であるが、これは「光り輝く者」を意味する。

シリウス星の出てくる方向に建てられた女神イシスの神殿では、ヒライアカル・ライジングの朝は、太陽(太陽神ラー)とシリウス星(女神ソプデト)の光が地平線上で交じり合いながら神殿内に差し込んだと言われているが、シリウスと太陽と地球が一直線に並ぶこのラインズゲートの時期は、シリウスの光が太陽の光と交ざり合って地球に注がれる時期というわけである。

スピリチュアルでは、これを宇宙エネルギーという簡単な用語で表現しているが、その起源は古代エジプトのシリウス信仰である。

先述した通り、シリウスは女神であるソプデトやイシスを象徴しているため、シリウス信仰とはすなわち古代の女神崇拝であるといえる。

ここに太陽神の光が混ざり合うということは、太陽神と女神の統合を意味する。

スピリチュアルでいうところの「男性性女性性の統合」である。

スピリチュアル界では、この二元性が統合された両性具有なる神のエネルギーを、ライオンズゲートの期間に存分に受け取るよう推奨され、その光によってアセンション(神化)が促されるとされているのである。

つまりライオンズゲートとは、古代の女神崇拝と太陽神崇拝の復興運動なのだ。

スピリチュアルは無宗教であると一般には言われているが、実はそうではなく古代宗教の復興によって、太陽神や女神へと人々の信仰が誘導されているということに、ほとんどの人は気付いていない。

ちなみに明けの明星や光り輝く者という呼び名は、サタンの別名である「ルシファー」の語源であり同義語である。

いつの頃からかスピリチュアルブームに乗って、ライオンズゲートという用語が日本に広まってきたが、これはルシファー信仰に基づくプロパガンダであることに強烈に気付いた方が良いだろう。

ライオンズゲートのように、ルシファーからの光(イルミネーション)を受ける(イルミナティ)ことによって、霊的階層が上昇していくという教義は、まさに悪魔崇拝の根幹教義でもあるが、何千年経っても人々は同じ手口で悪魔の巧妙な霊的トラップに騙され続けているのである。

一人でも多くの人が次元の果てに待ち構えるルシファーの罠をくぐり抜け、神に立ち返ることを祈る。

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