お受験でのパパの心構えなど。

やっとお受験が9割型終わった。我が家は6歳差兄弟なので中学受験とお受験同時進行という苦行がここ1年間ぐらい続いてきた。その前半戦お受験が終了。幸い息子はまあまあの人気校含めいくつかの学校に引っかかってくれたので、心臓に悪い場面は一度もなく、入学金のダブル払いでボーナス前の財布がだいぶ傷んだこと以外は平穏無事におわった。お受験は夫婦の一丸で頑張らないといけないとされてますが、果たしてそうなのか。お受験にやや懐疑的なパパ目線で記録に遺しておきます。


お受験に疑問をもちつつ奥様に押し切られそうなお父様たちのために記録を。

お受験が終わっていま、言いたいことは

お受験は、

一般家庭は総力戦として戦いなさい

ではなく、

一般家庭が総力戦で本気出しすぎると火傷をするということです。

理由はいろいろとありますが、

①コネがまかり通ってるといわれる世界

②試験は当日の運、調子の波が大きいので、全力で準備しても微妙

③子供の天性の可愛さとかで差がつくので、全力で準備しても微妙

④受験目線でいくと勝者は一握り

とってももやっとする世界なので、ある意味夫婦で真面目に取り組みすぎて期待するのはどうかなと思います。ママが頑張るならパパは見守る。その逆もあり。両方が頑張って子供にプレッシャーをかけて、期待するのが1番悪手だと思います。中学受験であれば、試験もクリアで、良い学校=進学実績よしとクリアです。でもお受験はまったく違う世界です。

①コネがまかり通ってるといわれる世界

これはあれだけ世間で医学部入試の男女差別など叩かれているにもかかわらず、この界隈だけは感覚がマヒしています。

あの学校はコネなしのフリー枠がおおい、一方であの学校は少ない。そんな話で溢れています。OBOG、兄弟、有力者などなど様々なパターンがあります。卒業生だから、学校とつながりがあるだけでは、十分でなく、伝手をつかって「夏頃までに校長先生」にあって、熱意を示して優先度を上げてもらうなど、そこでも激しい競争があります。その手がかりもない家庭は、残りのフリー枠が多くあることを信じて戦います。

私はコネの証拠を持ち合わせていませんが、複数の塾、学校の関係者からそのような話を聞いております。また、この話を否定する方はあまりいないと思います。ただし、お教室の先生方も営業戦略としてその手の話は最初はしてくれません。「コネもない世界ですから、頑張りましょう」といって集客して、少しコネがある家庭には「頑張ってプッシュしましょう」といいます。何もない家庭には「フェアな世界」を見せ続けます。そして、結果が出て不合格となったときにはじめて「あー、もしかしたら、今年はコネ枠が多いかな」などと実態を明かしたりします。

もちろん学校によって濃淡はあるので、すべてがこのような形ではありませんが、まず本人たちが小学校受験など経験していない一般家庭にとっては不利なゲームだということは認識しなくてはいけません。

お受験を検討する一般家庭であれば、お父様側も高学歴だと思いますが、ほとんどは小学校から私立組は少ないと思います。ある意味アンフェアな部分やグレーもある戦いだと理解しておかないと、あとで後悔することにもなりかねません。

②試験は当日の運、調子の波が大きい

中学受験だと、模試でもそこまでぶれることはありませんが幼稚園児に過ぎない子供たちはその日の気分とか調子で大きく波があります。我が息子もジェットコースターのように偏差値50-60の乱高下を繰り返しており、連れのテンションもアップダウンを繰り返しておりました。もちろんそこを安定させるためのお教室なのかもしれませんが、限界があります。

また、今年はコロナで試験時間も短くする学校が多くありましたね。ペーパーをしっかり準備下家庭はあまり報われなかったかもしれません。

③子供の天性の可愛さとかで差がつく

これをいったら、元も子もないですが、お教室のお友達をみてると、人懐っこさとか、かわいらしい雰囲気なんかがある子が受かってる気がします。このあたりもお教室で云々できる話じゃない気もします。もちろん子供さんが第三者からみても光るものがあるなら、勝負してもいいと思いますが。

④受験目線でいくと勝者は一握り

お受験にはよい大学にいく、ということでなくて、「素晴らしい6年9年12年間」を過ごさせるため、とマインドセットを変える必要があります。

自分は世間では高学歴といわれる大学に地方公立高から入ったバックグランドがあるので、ここはかなり納得させるのに時間がかかりました。おそらくお受験パパたちも高学歴の方が多いし、合理的に考えるので皆さん大変な気がします。

早慶を除くと、東農大、成城、学習院、立教、青山などと言われても、大学で最初は「じゃあ公立校から受験すればいいじゃん」などと思ってしまいます。

実際、早慶の倍率10倍の小学校に受かった人以外は付属だとこのレベルなんですよね。しかも、エスカレーターで上がれるという気持ちだと、そのまま大学に行くことに流されてしまいます

幼稚園児から教育にお金をかけて、GMARCH以下てなんだか寂しい気もします。

GMARCHも簡単でありません。

学習院は倍率高いし、青山は日数の関係で他と併願できないのでリスク高い。立教は小学校から別学とか教育上どうなんでしょ。難易度もありますが、それぞれクセも強めです。

そのあたりのニーズを埋めるためか、最近では中学受験準備を売りにした小学校にも人気が出てきたそうです。もはや意味がわかりません。

さて、話戻って付属や系列校ですが、まあ本当の上流階級なお金持ちのご子息は、会社を継ぐとかなので、そんなに高い学歴はいりません。東大であろうと成城であろうと跡継ぎは跡継ぎですから。上流階級の方が傷が付かぬよう育てる。麻生さんも安倍さんも東大行こうが変わらず、跡継ぎだったでしょうからね。これがお受験の本流な気がします。

(ただ、一般家庭のお子さんでも、公立で得られない学びを得る素晴らしい学校がありますので、ぜひ奥様だけの視点でなく、お父さんの視点でみられるとよいと思います!)

というわけで、お受験はアンフェアな戦いで、練習の成果も発揮しづらく、ゴールも学力面だと微妙。という感じです。

それでも奥様に熱意がある場合、1つのオプションとして生温かく見守るのが良い気がします。お母さん方、ペーパーを朝練させたり、とにかく熱心ですが、デキが悪いと怒ったり大変です。

あとは行動観察など、行儀の良い=良い子、物事には正解がある、などと刷り込まれていくので注意が必要です。ペーパーのテストで「間違ったことをしてる子に丸をつけなさい」という問題には閉口しました。まずは悪いことを指摘し合うのではなく、よいところをたたえ合うことか大事ではないでしょうか?

あとは面接で「好きな食べ物」を言うときに「バナナ!メロン!みたいな果物はダメ」との指導もありました。これにも閉口しました。。

と、まあ楽しく為になる授業もたくさんありましすが、明らかに首をかしげるものもあります。

パパさんたちはそんなことには加担せず、常に子供を褒めて、自由に前向きにしてあげてください。そして、習い事減らしてお教室に行かせようみたいな動きは、封じましょう。我が家でも連れがサッカーと音楽を一時期やめさせようとしましたが、断固阻止しました。息子は結局試験前日も公園でサッカーをやったりと伸び伸びしながら本番に向かい、試験の運動も絶好調でした☺

あとは

難関だけうけて、公立に行くか。倍率低めの難関じゃないけど、良さげな滑り止めを見つける。ことをしておくとよいと思います。

我が家は、上位思考な連れにかわって西武文理や明星などのやや易し目な学校もしっかり見てました。西武文理は英語教育が進んでて高校も実績があり、なかなか好印象でした。明星は校長先生が素晴らしい方であり、算数教育のエキスパートとのことですし、英語も力を入れており、今後が楽しみな学校だなと思いました。

習い事もスポーツも存分にやらせて、学校も幅広くみて安心しておくと、11月をけっこう気楽に迎えられます。私はなんなら公立でもぜんぜんokでしたし、それが家庭の雰囲気としては良かったと思ってます。

他の方のブログに書いてあったのですが、面接帰りの親子で、お母さんがおそらく面接か試験の出来に不満で子供さんをおいてスタスタ歩き、電車ないでも無言だったそうで、ブログ主さんが嘆いておりました。

私もとっても悲しい気持ちになりました。子供さんも幼稚園児の年齢ですから、一生懸命やってもうまくいかないこともありますよね。

どんな出来や結果でも、私は子供を褒めてあげたいです。一方。多くのお母さん方をみていて、出来に怒ったりする方もいるし、感情のコントロールが、難しいときもあるとも理解してます。お母さん方のマウントの取り合いもたまにありますよね。ので、父親は常にそうならない役でいたいですよね。

受験おわったばかりで長々とりとめなく書きましたが、少し落ち着いたら、頭の中を整理したいです。



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