BURGER

https://samansa.com/videos/115
作品時間: 11分 29秒
クリエイター Magnus Mork

イギリスの田舎の、なんでもないハンバーガーショップの日常。
日常といっても深夜なので、すでに日本の間隔ではちょっと不穏なことが起こるのではと心配になる。集まってくるお客もなんだか不良っぽいというか、日本にいたら絶対絡みたくない雰囲気の人ばかり。そして何が起こるわけでもない、本当にずっとちょっと何か起こるのかなって思いながらドキドキしてみるんだけど、そういうのじゃなくって、本当に日常をバキッと一個切り取って持ってきた、みたいな映画。
なんだ、なんにも起きないのか、と思わなくもなかったけど
そういう映画じゃない、と思ってみれば、客ひとりひとりの絡んでいそうで絡まない(そらそうだ、日本のマクドナルドのワンシーンと一緒)、各々の事情とか、感情とか、ふるまいとかがパタパタと並べられていて非日常的な日常に没入できた。

映画とは少し関係ないかもしれないけど、海外のたまにある、冷たそうな食堂はなんなんだろうな。日本だと、たまに中華料理屋とかあるかもしれないけど
こんな冷たいテーブルで、こんな冷たい空間で、ご飯食べる気にならないよ…ってなるところが多い気がする。それは温度的なことではなくて、お店の色味なのか、ファニチャーのチョイスなのかはわからないけど
もしくはジャパニーズスタンダードに慣れているだけで、世界ではこんなもんってなるのかもしれないけど
何だろうな、会議室で食べる、みたいな冷たさ…伝わるかな。白いテーブルとか、やなんだよな…。
この映画のお店も、そんな雰囲気を感じた。映像が少し青みがかっているように見えたせいかもしれないけど!でもそういうとこでご飯食べると、ああ、外国来たなあ、みたいな非日常を感じるから、やなんだけどそれも楽しめるところはある。



この記事が参加している募集

#映画感想文

67,710件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?