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#3_初めての通院、AMH検査結果まで 33歳低AMHが卵子凍結する話

ちょっと前後するんですが、助成金セミナーを受ける前にGrace Bankの提携病院で初診を受けに行きました。時系列で言うと、5月上旬にGrace Bankセミナー受講→その翌週に初診→6月上旬に助成金セミナー です。
もしかしたら助成金セミナーも受けてから病院に行くのがよかったのかもしれないのですが、Grace Bankでも聞いたようにAMHを調べてから検討でもよい、という考えもあったのでまずはAMHを知りたいな、というのがありました。

初めて行く病院って緊張しますよね…私が通う病院は大きな駅の駅近でビルの何フロアかが全部病院になっているタイプで、いろいろ自動化されていて、初めて行った時は本当にどぎまぎしてしまいました。
どぎまぎしていたので初診の記憶がやや曖昧なのですが、まずは一通り問診票を書き、卵子凍結希望ということで産婦人科の先生から今後の流れや卵子凍結の資料、投薬まわりの説明などをしてもらいました。これがまた情報が膨大で、もちろん事前にセミナーや自分で資料を見て把握していたとはいえ、病院で聞く話は一気に密度の濃いものになりました。最初の問診のところでGrace Bankを利用したい旨をお伝えすると、それに合わせた説明もしてもらえました。こういうところがスムーズに行くのはとても安心できました。
あと、私の場合もう一つイレギュラーな条件として、「ジエノゲスト」というホルモン剤を飲んでいました。これは、もともと生理前に気持ちがイライラしたり不安定になることが多く、学生時代まではそこまでひどくなかったのですが、社会人になると顕著に出てきてしまい、仕事に支障をきたしてしまうほどでした。今思うと当時の仕事はストレスが大きく、その反動だったのだろうなあと思います。転職後は一度生理休暇を取ったのですが、生理休暇で休んでも仕事が溜まる一方なので、生理休暇明けのしんどさがまた辛く、転職したてて頑張りたかった自分は生理休暇に虚しさを感じてしまい、多少無理をしてでも仕事をした方が気が楽でした。
そんな時、朝のNHK番組朝イチで、生理特集をやっており、月経前症候群(PMS)についても紹介されていました。そこでやっと自分が悩んでいたものに名前がつき、それをベースに対策も考えていけると一安心したのを覚えています。番組内では、PMSに対しても婦人科で希望すればピルを処方してもらえると紹介していたので、さっそく会社近くの婦人科で相談することになりました。この時が人生初めての婦人科で、5−6年前だったと思います。
その婦人科で自分の症状の悩みとピルを処方してもらえると聞いたことをお伝えしたところ、ピルではなく「ジエノゲスト」というホルモン剤を勧められました。その時の説明では、PMSはエストロゲンの急落と黄体ホルモンの急増による差によって起こるもので、ジエノゲストであればこの落差を緩和することができると言うものでした。なるほどそういうものか、と思い、私としては絶対ピルがよいわけではなく、PMSが緩和できればなんでもよいというのが本音だったので、そこからジエノゲストを飲み始めました。結果としては毎月来ていた生理が半年に1回程度になり、PMSの症状はゼロではないにせよ、緩和されました。以来、ジエノゲストを飲み続けていました。

ジエノゲストの処方は別の婦人科でしてもらっていたので、上記の話を問診でお伝えしつつ、助成金セミナーの日程もお伝えしたところ、今後のスケジュールを丁寧に説明してくれました。5月いっぱいはジエノゲストを飲み、6月から助成金セミナーを受けつつ、次に生理が来たら3日目以内に再度病院へ、とのことでした。そしてこの初診の時にAMH含むもろもろの検査を行い、次回来院する時に結果を見つつ、とのことでした。
なので次に病院に行くのは、生理が来たら、ということになりました。なんだか今まで取ったことのない次回予約のトリガーだったので、なんだかドキドキしました。
この日はなんとなく情報がいっぱい得られてよかったのと、大きく一歩動いたなという高揚感があったのを覚えています。

そして、6月に入るとすぐに出血があり、通院の予約を取りました。助成金セミナーの直前でしたが、一応次生理がきたら、と言う話だったこともあり、すぐに行きました。
私の通う病院は、先生の指定はできるのですが、私は特にこだわりがなかったのと、通院条件上タイミングが合う先生で受けてもらうことになるので毎回先生が違います。最初の先生は女性で、2回目は違う女性の先生でした。
今度は問診からではなく、診察券の手続きをした後すぐ採血室に案内されます。そこから30〜40分程度で検査結果がでて、問診に呼ばれます。2回目以降の卵子凍結希望者の通院の流れは初診で説明されるのと、その流れを書いたプリントももらえたので、ちょっとドギマギしながらもスムーズに進むことができました。平日の午前中に行ったので、人がそこまで多くなかったのもよかったかもです。
さて、2回目の通院ではAMHの結果を聞くことができたのですが、正直この時点で私はだいぶ高を括っていました。最近同世代の友人がAMH検査をして、年相応の数値だったと言うことを聞いていたのと、なんせ自分は長い間生理を止めていたので卵子数が少ないなんてことはないだろうと慢心していたのです。
ただ、結果は0.89で42歳以上の数値と出ました。私、33歳です笑 30代前半なら妊娠確率の高い卵子が得られる、とデータを参考に思っていたのにその手前のそもそも自分の卵子保有数、大ピンチという結果に。
先生からも、AMHの数値をきゅっとボールペンで囲われながら「年齢の割に相当悪いです」とはっきり言われました。そして、ここはさすが大きな病院、用意周到だなと思った点なのですが、ペラっとA5サイズのプリントをすかさず出し、AMHの説明(AMHとは卵巣機能の予備能力を知り得る有力な指標となり、卵巣年齢などと呼ばれています、卵子の在庫数を表しています、数値と卵子そのものの質とは無関係です、などなど)や、AMHの数値に応じた予想される卵巣年齢の表、そして、「ご年齢により極端に数値が低い場合でも、治療はございません」としっかり書かれており、きっと今までAMH結果を受けてたくさんいろんなお問合せやご質問があった結果、不安を取り除くために、後から読み返せるように、こういった資料まで用意してくれてるんだろうな、となんだか感心してしまいました。同時に検査した他の数値はどれも標準値なようでしたが、AMHだけ極端に低かったです。先生は、もちろん低いから妊娠確率が低いこととは関係ない、採卵もやってみないと何個とれるかわからないが少ないかもしれない、と丁寧に説明してくれました。私もなんとか気丈に聞くよう心がけていましたが、ちょっとショックで話半分になっていた気もします。
また、この時点で採卵をするための状態としては(この日の採血でわかるもの)、すでに1個程度の排卵が行われており、今やっても1個しか卵子が取れないため見送った方が良いという判断になりました。カルテに「採卵中止」と大きく表示されました。まず、1回目のチャレンジは中止となったわけです。
ちなみに、1回目もそうですが、この2回目の通院でも15,000〜20,000円のお会計でした。ここで私は、今後毎回生理が来るたびにここに来て採血をして、状態を確認して、卵子が取れるかどうかの判断をして、2万円弱払うんだ、というなんだか途方もない虚しさを感じました。まだ何もしてないんですけどね!やっぱり病院のお会計で保険適用外のお会計ってどきどきしますよね!めちゃくちゃこの日はめげました。すぐに母に連絡しました。
ちなみに、若くしてAMHが低くなることの原因はわかっていないそうです。一つはこの場合甲状腺に問題がある可能性があるので、次回の血液検査の時に念の為一緒に検査しておこうという話になりました。また、母親の閉経が早い場合、遺伝としてそういうことが起こりうるというお話も聞きました。
ただ、どれも可能性の話ですし、自分はジエノゲストを飲んでいたからだろうか、とか、とてもストレスを感じながら仕事をしていたから卵子がめっちゃ死んじゃったんじゃないかとか、いままでの自分の決断に何か問題があったのではないかとめちゃくちゃ自分を責めそうになりました。が、原因がわからないものを素人判断で決めつけるのは良くないのと、とはいえ卵子凍結はそもそも未来の可能性につなぐためにやると決めた以上、この現状がこのタイミングでわかっただけでも御の字だと思うことにしました。過去の決断はその時最善だと思ってやってきたことなので、それに後悔することや自分を否定することはどうしてもできませんでした。今後もしそういう研究結果が出たら…それでも未来の女性のためにその結果が生かされるといいなと思います。
さて、AMHの絶望的な結果を受けながら、次の生理を待つことになりました。


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