アナジャオウガ 解説 (2023/08/06 ひたむきにcsレポート)

 今週はここ最近擦りに擦り倒したアナジャオウガの解説をメインにやっていきます
 まずは週末の結果をサクッと

8月5日 御殿場cs(0.5倍)

使用 アナジャオウガ

予選4-1 本戦3-0(決勝2-1)
優勝

予選

一回戦
ダンタルサガ 勝ち

二回戦
青黒タマシード 負け

三回戦
ダンタルサガ 勝ち

四回戦
天門ベン 勝ち

五回戦
4c邪王門 勝ち

本戦

一回戦 青白ライオネル 勝ち

二回戦 青黒タマシード 勝ち

三回戦 ミラー 勝ち負け勝ち

如月cs

使用→同上(ダークネスの一枚をオリフィナに)
0-3

一回戦
星龍マーシャル 負け
先3マーシャルブレイン龍脈暴発ドルファ

二回戦
赤緑アポロ 負け
初手ジャオウガジャオウガVT VT VT
先4アポロノートリ

三回戦
赤緑アポロ 負け
シンプルに後手3 ノートリ

情けない

構築解説

 この基盤で自分自身は超csのフライトでベスト8、その他リストを渡したうち2人が準優勝とベスト8になっています
 そこそこ強いリストに仕上がったので今週はデッキ解説をメインにします

・とこしえの超人 4枚
 サガ環境なので減らせません。見れる範囲の広さでリツィーギョよりこちらに軍配が上がります。具体的にいうとサガの他4c邪王門、5c、アビス、ミラーなどです。ミラーでは後手をとっても極楽とこしえで相手のラジオを咎める動きが強いです。このリストの場合ではそれ以外の後手の捲り筋もありますが(後述

・キャディビートル 3枚
 この構築に限らずアナジャオウガはVTを出されると負けてしまうので、採用せざるを得ません。こっちがVT使ってるんだから当然相手もVT使うよね、しゃーなし。
 青魔対面やアポロ対面なんかでも一応使いますし、VTで詰めるプランでも使います

・極楽鳥 4枚 エスメル/お茶 2枚
 このデッキは2tブースト、3tデドダムのように動けば4tにラビギニョールまでいけるので、生き物であり2コストのブーストカードは多めに採用しています
 極楽鳥の方が多い理由はまず単色であること、次にデドダムを出しやすくなることです
 この構築は多色が15枚とそこそこ多いので、エスメルのような色でアドが取れない多色はなるべく入れたくないです
 また、青単色が VT4枚しかなく、VTは対面によってはマナに置きづらいので極楽鳥に頼らざるを得ません
 一方でエスメルは性能だけで言ったら申し分ないです
 下面はアポロの攻撃を受けることができ、上面では面に生き物を置きながら"マナ"を伸ばせます。極楽鳥の場合だと開けるか?で焼かれたりVTやダークネスを打たれたりで事実上のランデスになってしまいますので
 多色がキモいのでエスメルは2枚です
 あと、エスメルのcipは任意です

・ムーンナイフ/聖域 2枚
 ジャオウガが1ターン早く出るんだから当然採用。これのおかげでジャオウガをマナに埋めやすくなります
 下面の強さは説明不要だと思いますが、上面も後手の時や手札が弱すぎる時、アポロのようなとりあえずマナを伸ばしておかないと話にならない対面の時は仕方なく出します
 ムーンナイフもcipは任意です

・デドダム 4枚
 説明不要。まずは引いてください

・ジルコン 3枚
 このデッキはラジオを採用していない都合上あまりにもリソースが細いです。マナにいても墓地にいても出せて、最低限山上2枚見れるというだけでもこの貧弱リソースデッキにおいては重宝します
 手札を一枚捨てるといっても、ギニョールや2枚目のジルコンは墓地リセされないなら墓地にあっていいので、一枚で思いの外リソースを広げられることも
 お茶で受けた後アポロの攻撃を耐え続ける役割もあります
 色も強いです
 しかし、冷静に考えて3ターン目にジルコンを出している状況が強いわけないので、4枚も要らないと考えて枚数を減らしました
 減らしすぎるとそれはそれでアポロへのワンチャンが掴めなくなるので3枚で丁度いい感じです

・ラビリピト 2枚
 従来のアナジャオウガは手札を抱えて受けに来る青白ライオネルやドロマー天門のようなデッキに対して、どうしてもトリガーをケアしきれない時がありました
 どんなに横に打点を広げてもジョーカーズの心絵を投げられたら打点は止まってしまいますし、ゲンムを建てようと頑張って面を作っても相手のVTが飛んできたり、手出しライオネルジョーカーズの心絵されたりなどでそもそも面を作ることすら難しい時もあります
そうした煩わしさを解決するために2枚だけ採用しています
 ラビリピト+ギニョールを揃えること自体はそこまで要求値が高いわけではなく、全ハンデスしたい対面はビッグアクションまで5〜6ターンくれるのでそれなりに決まります
 そもそも全ハンデスされて痛くないデッキなんてほぼ存在しないので、ジャオウガ、VTに並ぶフィニッシャーとして考えることもできます
 以上のことから、青白ライオネルやドロマー天門などには積極的に狙いに行って、それ以外の普通にやっても勝てる対面ではさっさとマナに置いてしまい、いけそうなら狙ってもいいかな、くらいのイメージになります
 全ハンデスは気持ち良いですが、あまり意識を向けすぎても良くないので
 ギニョールだけで無くVTにも反応するので、全て手札に戻しつつ全ハンデスが可能です。ちなみに僕はやったことありません
 あと、キャディビートルやリツィーギョなどでギニョールVTが出せなくても召喚はしてるので、ラビリピトが起動します

・ダークネス 2枚
 除去はVTギニョール、ハンデスはラビリピトが担っているのでなきゃないで良いと思いつつも、相手のキャディビートルはどうしてもVTギニョールでは取れないので、採用しています
 たまに5000より大きいパワーのクリーチャーにマイナスを当ててVTで吹き飛ばします
 それ以外は特に語ることもなく普通のアナジャオウガと使い方は同じです
 柔軟にうまいことやってください
 如月csでは、リソースを太くするために一枚だけオリフィナに変えましたが、全部3〜4キルされたので使用感もくそもありません分かりません

・ガイアッシュ 2枚
 実はVTと相性がいいカード。相手は見えている面だけで返しのターンにVTが出てくるのかこないのかを計算しているので、意識外からガイアッシュを出せばその一体分でVTに繋がるワンチャンがあるというわけです
 例えばイザナギテラス効果、ラジオ、極楽鳥タップしてとこしえ、などなどなんやかんやガイアッシュがトリガーする場面はあります
 また、アポロ対面をお茶やギニョールで受けてガイアッシュで蓋をするのは鉄板です
 ジウォッチとか革命チェンジなどが無くても充分強いカードです

・ジャオウガ 4枚
 当たり前に4枚

・5000VT 4枚
 青いデッキには大体VTが入ります。VTの投げ合いはたくさんVTを持ってる方が勝ちます。ほな4枚採用です
 ジャオウガが無くても、
キャディビートルを建てた状態VTを出し、横の面で殴る→VTはジャストダイバーで取られないし、キャディで相手のVT返しを牽制→VT3点押し込んでダイレクト攻撃
 というプランを対面によっては通すことも多く、このデッキにおいてはジャオウガへの繋ぎに収まらずフィニッシャーとしての活躍が見込めます
 青単色なことも優秀だし減らす理由が今のところないです
あと地味にドアノッカ一枚で焼かれないパワーラインなのも偉いですね

・ギニョール 4枚
 ラビギニョールはもちろん、青黒という優秀なマナ基盤、受け札ながらリソース稼ぎもできて、VTやデドダムの使い回しもできるという万能カード
 ラビギニョールで勝ちたい対面が一定数いたり、アポロの存在は無視できなかったりという点で4枚採用にしました
 また、相手のガイアッシュやボンキゴを強引に吹き飛ばし、聖域からジャオウガを狙うこともできます
 非常に器用なカードです

意識するプレイング

 このデッキは目指すゴールが大きく3つあります。

 一つ目は従来のアナジャオウガ同様マナを伸ばして早期にジャオウガ着地を目指していくプランです
 面作ってマナ伸ばしてジャオウガ出すだけなので深いプレイング等はありませんが、ラジオが採用されていないため展開力では従来のアナジャオウガに劣っています
 しかしガイアッシュによる突然の打点追加や、ギニョールでメタクリを退かしながら聖域などができる点においては、意表をつく形で殴りかかれるところが強みになっています

 二つ目はキャディビートル+ VT+小型の盤面を作ってちまちま殴っていくプランです
 こちらも従来のものでも良くある光景です
 キャディビートルを建てれば返しのVTで負けにくくなるので、ミラーやサガ対面などでジャオウガ着地が見込めない時に取ります

 三つ目はラビリピトの全ハンデスプランです
 とりあえず全ハンデスさえしてしまえばどんなデッキでも大体何ターンかもらえるのでその隙にVTやジャオウガを探しに行きます
 このプランを取れることが強みでもあり、ロングゲームでも柔軟に対応できます
 先述の通り青白ライオネルやドロマー天門などには積極的に狙いに行きます

 この3つのプランのうちどれを目指してゲームを組み立てていくのかを、対面のデッキや序盤の手札を見て方針を立て、プレイしていくようにします
 途中でプランを簡単に切り替えられるほど万能ではないので、ちぐはぐなプレイングをしているとリソースの細さから普通にボコボコにされます
 また、対面によってはこれらとはまた違う勝ち方を目指す場合もあるので、以下の対面ごとのプレイングで解説します

対面ごとのプレイング

 一度も調整してないので、この対面が何割のような書き方はできません。また、csで当たっていない対面のことも書けないです
 参考程度にお願いします

・青黒サガ
 基本的にはとこしえで蓋をしながらジャオウガ着地か、キャディ+VTで打点を通しに行くかを目指します
 VTは出してしまえば確実にターンが帰ってきますので、着地を積極的に狙いに行きます
 とこしえが引けていなくても、VTのパワーラインではドアノッカのマイナスでも生き残るので、ブルース割り切りのジャオウガ+VTで突っ込むことも多いです
 doom型なら一応キャディでもdoom着地は咎められますが、サガループ中にキューブリックを切るだけでケアされるので過信できません
 何もかもをケアすることはできません。無理にロングゲームに持ち込むくらいならさっさと割り切るところは割り切って詰めに行った方がいいと思います
 どこまでいってもジャオウガなら2枚分のトリガーケアができてますし、相手は与えられた残り3枚の盾でその場の回答になり得るトリガーを都合よく踏まなきゃならないので、分の悪い勝負ではないと思います
 まあもう対面することはないですが

・青魔道具
 とりあえずさっさとマナを伸ばします。ムーンナイフを使ってでもジャオウガ着地まで伸ばして、相手の無月の門ザインより早く殴ります
 キャディビートルがいれば相手は除去してから出ないとゼニスが出ないので、ターンをもらえることもあります。最近はカージグリが減っている点も踏まえるとそこそこ頼りになるカードです
 相手は当然ラジオが入ってると思い込んでいるので、あまり意味のないラガンを立ててくれることもあるでしょう。リストが完全に割れてなければミスを誘える可能性もあります。聖域には刺さりますが、ギニョールで処理できるのでそこまでラガンがキツい印象はありません
 やむおえず卍誕を許してしまいそうな時は、ゼニス一体程度ですむことをお祈りしてガイアッシュキープも一つの手です

・赤緑アポロ
 不利なもんは不利ですが当たったから負けというわけではありません
 こちらの勝ち筋は基本的に踏ませるしかないので、盾にはギニョールorお茶が埋まっている前提でプレイします
 何かしらを踏ませてからジルコンで耐えて、ガイアッシュで蓋をするか聖域ジャオウガでリーサルを目指すのが勝ち筋になります
 殴られたタイミングで手札にあれば当然相手のターン終わりにガイアッシュをキャストします
 ギニョールを踏んだ場合選んでバウンスしなければならないため、基本的にはマナに緑単色を2枚おかないように意識します。ランデスで緑2枚だけ残されるとジルコンが出せなくなるからです。ジルコンさえ置ければガイアッシュが無くても追撃のターボ鬼を防げますし、マナの色は多いに越したことはありません
 また、極楽鳥よりもキャディビートルを優先する場面は多いです。受けに回ることが大半になり、カチコミやレッドゾーンで焼かれてしまうからです。一方でキャディビートルは取らなければ侵略できないので絶対にマナが伸びます。キャディビートルが無い時だけ仕方なく極楽鳥をプレイしますが、その際はなるべくとこしえを一緒に添えます。ポレコから進化の場合だとレッドゾーンのcipから極楽鳥を守ってくれるからです
 走られる前の段階で適当にプレイをしていると勝てるものも勝てません。細かいプレイングを確実にしていけば勝率は伸びます。僕は捲ったことありませんが

・青白ライオネル
 ラビリピトの全ハンデスを積極的に狙います。決めてしまえば大体勝ちます。
 どうしても全ハンデスが狙えない時は、打点を何体も並べようと頑張る必要はないです。ライオネルからジョーカーズの心絵を出されるだけで並べた打点は意味を無くすので
 よって、面の打点より重要なのは相手の手札の枚数です。
 例えば相手の手札4、ジャオウガ込みジャスキル+1、ラビ全ハンデスは狙えない、のような状況では待ち続けたところでどうしようもないので、ジャオウガのハンデスから全力でライオネルを引っこ抜くつもりでお祈りした方が勝ち筋は太いです。うまいことハンデスで進化クリーチャーを抜けければ、仮に受けきられたとしても返しに即死することは少ないです
 ダークネスのハンデスも、サイバーブレインやなぜ離れを連打されて手札の枚数を増やされたらあまり有効ではありません。もちろん、聖域ジャオウガで詰める時に残りのマナで打つのはアリです
 ダークネスを打つことに固執しすぎてこちらのリソース稼ぎを疎かにしてはいけません

・ミラー
 VT登場までのアナジャオウガミラーでは、お互いのボンキゴが見合って面のクリーチャーの数やブロッカーの枚数で勝負するゲームになりがちでした
 しかし、今のミラーはVTをいっぱい出せた方が勝てるゲームになりました
 VTを咎められるのは基本的にはキャディビートルだけで、キャディビートルが不採用の構築は一方的にVTを押し付けてボコボコにできます。なぜならこちらはVTがちゃんと4枚採用されているため
 VT+キャディで盾を詰める場面は多々ありますが、返しにやせ蛙で8宣言されてしまうのが裏目になります。このプランで行く場合はできる限り横を並べ、刻めるだけ刻むことで次のターンVTが殴れずとも最低リーサルはあるという状況を作れるのがベストです。2枚目以降のVTがあるならそれに越したことはないです
 また、VTを出して横で殴った返しにジャオウガを出されたとしても、VTはジャストダイバーで選べないので、VT+横3面以上あれば、相手はジャオウガだけでリーサルを止めることができません

 基本的にジャオウガを出されたら負けの盤面を作らないように意識します。具体的には、相手の面が1体以上あり、返しにジャオウガ圏内ならダークネスで面を取ったり、ガイアッシュをおいて殴られないようにします
 相手も同様、こちらのジャオウガを咎めるためボンキゴを置いてくるでしょうが、こちらにはギニョールがあるので、6マナあればボンキゴをバウンスしながら聖域ジャオウガで突っ込むことができます

 更に、ミラーにおける特殊な勝ち方としてガイアッシュ+VTのカウンタープランがあります
 相手の先2極楽に対してこちらも極楽などを出しつつ、あえてとこしえを出さずにラジオを打たれる一点読みでガイアッシュ+VTをキープします。相手の極楽、ラジオのめくり2枚、こちらの面の極楽(エスメル)、ガイアッシュで5軽減入るので、VTを出して顔を詰めます
 デドダムなどを引けてなくて、VT+ガイアッシュが揃っており、あわよくば2枚目以降のVTやギニョールでVTを使いまわせる状況の時に気合い入れてとるプランになります
 ラジオ置き極楽なんかされた時には次のターンのラジオが濃厚なので、この筋が通りやすいです
 後手でも捲れて一気に形成逆転できるプランなので覚えておいて損はないです
 ちなみに、ラジオからキャディを出されたら破産する諸刃の剣です

・その他の対面
 あんまり詰めきれてない対面なのでサクッと

→4c邪王門
 とこしえ刺さります。VT刺さります。キャディもたまに刺さります。ラビギニョールも刺さります。ラフラブ投げられても効きません。むしろガイアッシュ出せたらアド取れます

→赤黒テレスコ
 VTガン刺さります。ラビギニョールも刺さります。さっさと打点1〜2+とこしえ+ジャオウガでぶん殴ります。VTギニョールでロックかけたら、相手はジャガイストかガクブッチくらいしかできることがありません

→赤白サムライ
 やったことないけど多分負けます。きびしぃ〜

以上でプレイング解説を終わります

総括

 散々と語ってきましたが、サガ殿堂後の環境ではどう考えても目無し山です
 赤白サムライはかなり立ち位置が良くなると予想されますが、アナジャオウガ系統はどう頑張ってもサムライに不利です
 なぜか進化設計図が死んでないので、サムライメタ筆頭のアポロにも不利です
 ここまで読んでくれた皆様、お疲れ様でした。

 日曜日のcsであんな情けない結果になってなかったら有料記事にでもしてやろうと企んでいましたが、次環境目無し山の記事で金を稼ごうなどと悪いことを考えていたから0-3したんでしょうか…
 そんなんだから車擦ってしまったんでしょうか…

ひたむきミュージック

 最近The oral cigarettesの曲を少し聞くようになりました。いいバンドですね。有識者の方、おすすめの曲教えてください

おわり

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